■■ 謳歌様■■

 

過去よりも尊く、夢よりも儚く 

 

人の生き方

   

 再生機を前に作業をするジヴを見据えながら、黎はジヴが手にしている携帯の音楽再生機に意識の大半を向けていた。

 黎自信あまり音楽を聞いたことは無いが、その影響力の強さは何となく感じることが出来ているので、高性能の携帯再生機というものに対して強い魅力を感じたためだ。

 尤も、その魅力を感じたのは『黎』ではなく『怜』の記憶・経験によって生まれたものであるが。

クローンである黎のオリジナルである『怜』は「非常に音楽の好きな少年だった」という言葉が人に紹介する際に最初に発せられる言葉であろう程、音楽を好いていた。先ほどジヴが「いつも違う音楽を聞いている」と言っていたが怜も殆ど同じで、毎回毎回違うアーティスト、違うジャンルの音楽を聞いていた。その守備範囲は全てのジャンルに広がっており、特段の好みをもって聞く音楽も存在はしたが、それでも「聞けない音楽」と言うものは存在しなかった。

また、音楽を聞くだけでなく演奏したり作曲したりすることも好きで、大気制御衛星に事故が起こって世界中が未曾有の危機にさらされるまでは友人達を集めては演奏してさえいた。

そして、その中でも特に好きだったのが『Dream Theater』というアーティストで、黎の記憶の中にもそのアーティストの音楽を聞いたり、楽譜を前に七転八倒している頃の記憶が特に印象強く残っていた。

だから、という程に確信に満ちている訳ではないが、自分の魔法士能力である個々の能力名は全て曲名から付けられている。それも、怜が最も好きだった『Dream Theater』の曲名でだ。さらには、自分の魔法士プログラムそのものにすら『Dream Theater』という名前が付けられてさえいる。おそらく、自分のI-ブレインを誰か他者が調べた場合、その関連性が殆ど見受けられない名前を前に理解に苦しむことだろう。

しかし、先天性の魔法士である黎のI-ブレインは、当然のように自分で用意したものではない。二重の意味で父親である、ファイ―― 一宮 洸博士の手によって生み出されたものだ。だから、当然I-ブレインのプログラム名を曲名に据えたのもファイの手によるものだ。それほどまでに新しく生み出される生命に息子の面影を出したかったのだと言えばそれまでのことなのだろうが、それでもわざわざ息子が好きだったアーティストの名前と曲名を残らず調べ上げ、その中で能力の種類と似ている曲名を能力の名前に据えるぐらいなのだから、少なくともその音楽に対して悪い感情を持っているわけでないことは容易に分かる。

そういうことを差し引いても、黎自身、音源があればそのアーティストの曲を聞いてみたいと思っている。しかし、前々世紀の音源というのは中々見つかるものではないし、そもそも保存されていたとしてもそれを聞くための専用の再生機も入手出来るかが怪しいほどだ。過去には、お金さえあればいつでもどこでも好きなものが手に入る、という時代があったと言われているが、黎にしてみればそれはただ夢想家が描いただけの、ファンタジーに通じるところがあるほどの非現実的な話でしかない。好きなものを手に入れる、では無く、手に入るものを手に入れる、が今の時代での常識だ。

 だから、暇を見つけてはその音源を捜している、ということは姉にすら内緒にしている事実である。別段内緒にする必要は無いのかも知れないし、もし姉がそのことを知ったら応援してくれるか、場合によっては手伝ってさえくれるだろうと言うことは分かっている。しかし、だからこそ言えない。もし、もうその音源が存在しない、というのが事実であったとして、その事実を知った際にショックを受ける対象が自分だけでは済まなくなってしまうから。

 そんなことをぼんやりと考えていると、ふいにジヴが黎に向けて問いかけて来る。

「……リクエスト有る?」

 いつの間に流れ始めていたのか、小さな音量で音楽を流し始めていた再生機の音量を調節しながらジヴが問う……ではなく、見ると再生機のEQすら操作しながらの問いかけだった。携帯再生機に続いてそのEQを操作する様子に意識と興味の大半を奪われながらも、黎は思いつきのままに言う。

「『Dream Theater』ってアーティストの音楽、有ります?」

「……分からない。調べる」

 ジヴが応えて、EQから手を離して自分の携帯再生機をいじり始める。その間に、黎は先ほどまでジヴがいじっていたEQの画面をじっくりと眺めた。

 姉は意外と――という表現をしたらきっと辞書の言葉が変わってしまうだろうが――おおらかで、細かいことまで気が回るくせにあまり細かいことを気にしない人間という、多少意味の分からない性格をしている。けれど、義母に教えられた音楽に対してだけは多少口をうるさくすることがあって、音楽の再生機やスピーカーには多少気を回している。

 そして、その中にはEQに関してのこだわりも持っていた。黎には何をどうしたら何がどう変わるのかが全く分からないのだが、それでも調節前と調節後でずいぶん音が変わることに驚いたことがある。特に、晶はニーナの好みであったクラシックと自分の好きなバンド形式の音楽とを聞いているため、EQをその都度大きく変えており、黎もことあるごとにその調節の様子を見る機会があった。

 だから、何気ない仕草で、操作の途中で放置されているEQをいじってみた。よく見てみると調節できるものの量が少ないように見えたが、それでも記憶だけを頼りにいじってみる。

「……低音が好き?けどバンド数が少ないから、隣接するバンド同士の差はあんまり作らない方が良い」

 すると、自分の携帯再生機に目を向けていじりながら、つまり黎のいじっている再生機の方は見向きもしないままにそう言った。

「そうなの?けど姉さんは極端に差を作りますけど?」

「……多分、それはこのEQの倍近いバンドがあるEQだと思う。……違う?」

 言われて、6つしかない調節を前に、バンドと言うものが調節できる音の周波数帯の数だろうと何となく思いながら思い返して、

「うん。確か10あったと思います」

「……良いの持ってるね。けど、それだったらなおさら。まず……」

 その後、門外漢である黎には全然知らなかった、今後もおそらく知る由も無かったであろう音楽的な理論を、殆ど別人なぐらい饒舌にしゃべるジヴに対して、黎はそのジヴの口から発せられる言葉以上に、彼自身の人柄についての興味を持ちながら話を聞いた。

 元々分かっていたこと、と言えばそれまでなのだが、やはりジヴの音楽好きは筋金入りのもので、専門外の黎は元より、もしここに多少の音楽知識を持った者がいても全然適わない程の知識と自分なりの考察を持っており、淀みの無い話が続けられた。しかし、それが専門外の黎にとって聞きにくいことなのかというとそんなことも無く、半端な専門家が陥りがちな、相手に説明できるのかどうかも分からないような専門用語のオンパレードとか、常識の差異を無視して話を展開するということは無かった。また、押し付けがましくなってしまうであろう自分の考察も黎に押し付けたりすることは無かったし、また自分の考察の欠点や反対意見の優位性を隠したり、反対意見の欠点をことさら強調して挙げたりすることも無かった。そう言う意味では、ジヴは素人にすら説明し、かつ興味を持たせることが出来るという本当の意味での専門家であり、かつ今の自分に満足して成長を止めるようなタイプの人間でもなかった。

 またジヴは人の機微にも聡く、説明のさなかで黎が話の意味が分からなくなると、それをすぐに察して補足説明をしたり、あるいは身近なものに置き換えた例えを出すことによって無理をすることなく理解をさせた。

 ジヴの印象が「ぼんやりしている」ということは誰が見ても言うであろうし、実際にジヴの人柄はその見解で間違っていない。けれど、それは「自分から外に向けての事象」という面においてだけ適応されることであって、「外から自分に向けられる事象」という面においては鈍いわけではなく、それどころか非常に感受性が豊かである。あるいは「インプットの才能が優れている」というのが、このジヴとの話の中で掴んだ黎の見解だ。

 言ってみれば、ジヴは非常に希薄な人間だ。例えば霧。コップに入った水を何かにかければそれは当たり前のように濡れる――勿論、0度以上100度未満の対象に対してではあるが――し熱も奪い、逆に太陽の光や炎であぶられても、蒸発するまでには多少の時間がかかる。けれど、霧は対象を濡らすにしてもほんのわずかで、熱量も殆ど奪えないし、ちょっとの日差しですぐに蒸発させられてしまう。つまり、自分から対象に与える影響は非常に微々たる物であり、かつ対象からの影響にすぐに犯されつくしてしまう。

 非常に失礼な評価かもしれないが、ジヴという存在はどこかそれに通じたものが有る。何しろ、意識を失って目を覚ましたところ、自分が戦っていた敵を相手にとは言えさっき自分の意識を失わせた者達が自分を傍に置いたまま戦闘を繰り広げていた、という経験を普通の人がした場合、大半の者はまず近くにいる人に説明を求めたり事が終わるまでじっとしていたり、少し勇気のあるものなら逃走を図ったりするものだろう。けれど、ジヴは敵か味方かも分からないままにヘイズ達を助け、その後も流れに任せるまま自分の処遇を預けたほどだ。そして今、敵対意識は無いと強調しようと身構えてからジヴに接触を試みた黎に対して、殆ど見ず知らずの来客をただ受けただけのジヴはことさら慌てることも無く受け入れた。それは、誰が見ても分かるぐらい明らかな、受動的な人間の行為だ。

 おそらく、それだけ音楽に関しての考察が深いのもそのインプットの才能が故だろう。普通、どんな人でも自分というフィルターによって受け入れるものを加工してしまうのに対して、ジヴはありのまま受け入れる。だからこそ、かすかな違いならば「同じだ」「似ている」と評して一緒くたにしてしまうのに対して、ジヴはそれらを同一のものとしては捉えずに一つ一つを大きな個性として捉え、それを生み出すために何をどう変えれば良いのか、ということも学ぶ――勿論、その「学ぶ」と言う行為は、音楽そのものに対するジヴ自身の興味・関心があればこそだが――。そして、そうやって地道に積み重ねたことによって生まれた知識、考察であるからこそ、分からなかった自分はどうやってそれを分かるようになったのか、分からない人はどうして分からないのか、と言うことが分かるし、どう表現すれば分かり易いのか、というのも分かる。それは、インプットの才能が顕著だからこそ生まれる、限定的なアウトプットの才能だ。

 とは言え、黎もそれほど積極的な人間ではない。いや、自分で何か行動する、という行動力の面で見ればむしろ行動的な人間であるのだが、他者との影響のし合いというものに関しては消極的だ。例えば、晶のためになる何かをしよう、と思って自分で何かを努力――最近のものでは電子戦の修練――することはよくあるのだが、直接晶と対面して協力し合う、ということはあまりしない。言うならば「二人で力を合わせて」という行為はあまりしない。力を合わせるのではなく「独自に支え合う」が黎のスタンスだ。

――尤もそれは、自分だけでもこれだけ出来るんだと示すという、いわば「早く自立したい」という気持ちがおかしな形で発露されている結果でもあるのだが、黎自身気付いていない。

 だからこそ、ジヴの性格を把握することはすぐに出来た。しかも、同属嫌悪を感じるほどに自分に似すぎている訳ではない。単に性格が合うだけという程度の違いが存在する。言うならば、最も心地良い距離というものだろう。きっとジヴとは仲良く出来るだろう、という予感が黎にはあった。

「……有った」

 長く、けれど飽きることは無いジヴの説明の中で、唐突にジヴがそんな声を上げた。その突然の説明外の言葉に黎が一瞬意識を混乱させたが、ジヴが今特定のアーティストを探している最中だったということを思い出して落ち着く。と同時に、その探していたアーティストが何だったかを思い返し、思わず身を引き締める。

「有ったの?『Dream Theater』が?」

 はやる気持ちを抑えて問いかける。声が震えていないことがむしろ不思議なぐらい動揺しているのだが、自分自身でそれに気付かない振りをする。

 今抱えている感情が何というものなのか分からないわけではないし、その感情に囚われている自分をはっきりと自覚してすらいる。

 けれど、だからこそ何気ない風を装う。ジヴに対してではなく、自分に対して。

「……プログレッシブ・メタルに。けど、音源が多い。どの曲を聞く?」

「何でも良い……じゃない。『Stream of Consciousness』って曲、有ります?」

「……有る。かけるよ」

 言葉と同時に、それまでスピーカーから流れていた音楽が途切れ、次の音楽――『Stream of Consciousness』――へと移る。おそらく、さっきまで流れていた音源とその曲との間に、DISC内での物理的な距離が結構開いていたのだろう。中々音楽が流れてこなかった。

 とは言え、それはジヴにとってはたかだか5秒程度のことだ。取るに足らない時間とも言える。けれど、黎にとってその5秒間は一時間にも二時間にも感じられた。

 自分は知らないのに、けれど自分が知っていて、しかも一番好きだった曲を初めて聞く。音楽が好きで毎日違う音楽を聞いていた怜が、しかし毎日必ず一曲は聞いていたアーティスト『Dream Theater』。その中でも特に好きな一曲を。

 

今まで何度も、自分がクローンだということを自覚していた。誰かの代わりとして生み出され、結果としてはその生み出した人の期待を裏切りはしたが、やはりその誰かの延長として生きているのだということは頭の片隅から離れなかった。

 

自分は『黎』であるが、やはり『誰か』の代わりである、と。

 

けれど、それまでの黎の意識は『誰かの代わり』であって、決して『怜の代わり』では無かった。仮令怜の記憶を持っていても、同じ嗜好をしていても、その『怜』という人物を知らなかった。『怜』という人物が分からなかった。それこそ、2億人はいるであろう『誰か』と同列に扱えるほどに。

彼の知識はある。好みも知っている。癖も同じで、おそらく今後の身体の成長も怜に類推するものだろう。けれど、やはり怜という人が分からなかった。

怜の身代わりに生み出された。その事実は分かっていても、その意味は分かっていなかった。ファイ――洸は、何を思って自分を生み出したのか。自分に何を求めたのか。

自分は何をすれば良いのか。自分は何をしなければいけないのか。

 

自分は……誰なのか。

 

 ことさら『黎』だと言い張る気は無い。『怜の変わり』と言い張る気も、それをただ受け入れる気も無い。

 けれど、怜という人物が知りたかった。それはもしかしたら亡くした兄を思う弟の気持ちなのかもしれない。亡くした半身を負う一人の人間の気持ちなのかもしれない。あるいは、他に例えるものは存在しない、怜と黎のような関係を経験した者だけにしか生み出されることのない唯一の感情なのかもしれない。

 とは言え、事実がどうであれそんなことは関係なかった。仮令自分自身でも、自分の元でも、自分の見本でも、何でも構わなかった。

ただ、怜がどんなことにどんな思いを抱いたのか、何を好いたのか、どんな思いで生きていたのか。

 その全てが分かるとは思えない。その全てを分かりたいというほどでもない。けれど、自分が生まれたときから持っている記憶の中で、彼は確かに生きていた。

 だから、それを知りたいと思った。理解はしなくても良い。ただ、分かりたいと思った。

 もしかしたら自分は、自分が彼に成り代わったりとか、自分の全てが彼に置き換えられたりとか、そういうこととはもっと別の次元――ただ、彼が生きていたと知っている。その証として生きていくべきではないのか。

 

 静かに音楽が流れ始める。記憶の通りならば、この曲は歌詞の無いインストゥルメンタルだ。怜が言うには、この頃のヴォーカルは多少評価が低く、楽器の演奏こそを聴きたくて聴いている内に一番好きになってしまった曲だということだ。だから、その次に発表されたアルバムの音源を遅れて入手して聞いたとき、そのヴォーカルに対しての失礼な評価に土下座したい気持ちすら抱いたとか。

 けれど、それでもこの曲が一番好きだという評価だけは不動のもので、他のどんな曲を聞いても1位だけは揺らぐことが無かった。不満は、友人達と集まって演奏する際、歌がないのでヴォーカルが嫌がってこの曲を演奏することだけは中々認めなかったことと、11分に及ぶ長い曲であるので、楽譜を入手したものの中々覚え切れなかったり、所々で繰り広げられる変拍子を覚えにくかったり、その変拍子のために演奏中に一度でも間違えてしまうと取り返しが付かなかったりすることか。

 

 けれど、完奏できたときの喜びは今でも鮮明に『覚えている』。結局ヴォーカルも、どうせ1本のギターじゃ表現しきれないからと説得されてギターを練習し、全員で演奏することになっての完奏だった。本物に比べれば児戯にも等しいひどいもので、グルーヴも音質も最低のものだったが、それでも最初の一歩だったということだけは紛れも無い事実だったように思える。それなりに演奏技術を積んでから望んだ曲であったにもかかわらず、練習し始めてから完奏まで半月もかかった。その間、人によって大小はあるものの私生活を殆ど犠牲にして練習にだけ打ち込んだ。食事を忘れたり、気が付いたら楽器を担いだまま眠っていたりすることもあった。

 だから、完奏出来たときの気持ちは……『楽しい』。それだけだ。百の意味を込めてのその一言だけが、演奏を終えた瞬間に自然と口から漏れた。『楽しかった』ではなく、『楽しい』。それは、その楽しみがここで終わってしまうものではないということで。まだまだ未来を見据えて、夢見ての一言だ。

 

「ああ、そうか……。だから、ファイ博士はぼくを……」

 

 その言葉に合わせたかのように曲が終わる。いつの間に11分も経過していたのか気付かなかった。けど、気が付いたら音楽が終わっている。そんなのは『いつものこと』だ。

「……他にリクエストは?」

「『Lifting Shadows off a Dream』『Learning to Live』『In the Name of God』を」

「……見つけた順に流す。その後は、古い曲から順に。……良い?」

 聡いジヴのことだ。仮令視線が黎に向けられてなくても黎が頷いたことは勿論、黎が流している涙に気が付かなかったはずはない。けれど、だからこその問いかけと提案だったのだろう。実際、黎自身ジヴから問われなかったところで曲をリクエストしただろうし、問われたからこそ、泣き声を隠して応えることができた。

 

 

 

 

<作者様コメント>

話が進まないなあ……

自分で書いているくせにそんなことを考えています。と言うのも、私の予定では4月になるまでには終わらせておくつもりであったのに、3月に投稿しようと思っている段階では終わりの端さえつかめていないのですから……。

原因は、恐らく前作とは違って「思いついたもののどんどん追加していこう!」的な無計画を全面的に容認したことに有るのでしょう。反省したいと思います……。

そんな中ですが、22話「人の生き方」をお送りします。

前作から引き続いての登場ではあるものの、前作では全然登場していなかった黎が主題の話であり……同時に、ある意味最も人物背景が希薄になりがちな彼の人となりを表すため「だけ」の話です。

と言うのも、ここまで読まれた方はお分かりだと思いますが、それぞれの話の中心(地の分における一人称)のキャラクターは、一話一話に少し過去の話が掲載されていますが、とある事情から黎にはそれがありません。ですので、人となりを知る機会は単純計算では他の登場人物の2分の1です。

ですから、この長ったらしい話も読んでいただけると恐悦至極です。

 

 

「同情を買って売り込みなんて最悪ね。ところで……『人の生き方』っていうのはもしかして……」(相方)

「……ノーコメント」(私)

 

謳歌


 
22話BGMSTRATOVARIUSり、「Ride Like The Wind

<作者様サイト>

◆とじる◆