『あの空の向こう側へ』総括あとがき
※長いです。そしてあんま意味無いことばっか喋ってますのでそれでも良い方は下へどうぞ。
1、はじめに 〜感謝感激雨霰〜
先ずはこの拙作「あの空の向こう側へ」を読んでいただいた事に御礼申し上げます。
管理人の咲様をはじめ多くの方々の御好意で何とか完結と相成りました。
ここに掲載させていただいてからおよそ一年と少し。
今思えば一年以上もこんな駄作をお目汚し頂いていたんですなぁ。(滝汗)
高校受験を挟んでた時によく書き始めたものですHAHAHA。(乾笑)
幾度と無く執筆中に躓き、何も浮かばずにぼーっとディスプレイ眺めて一時間、なんてこともありましたが、
今ではいい思い出――――なわけあるかッ。(怨嗟)
・・・・・・苦あれば楽あれありとはよく言ったものです。(逃避)
そして今、改めて最初から読み返してみると思うことは恐怖しかありません
これ、誰の文章だ?
第一感想です(笑)
背伸びしてた文ですねぇ、青い青い。
今でもまだまだなまくら文ですがこいつぁひでぇや。
思わず証拠隠滅しようかな、と思ったくらいです。
ともあれ、今は何より完結に漕ぎ着けたことに安堵しています。
皆様、どうも有難う御座いました。
2、追想追憶追及 〜踵を返して立ち行かん〜
それでは、零崎を――――いや、無駄話を始めましょう。
先ずはW・B本編に登場するキャラがこの話の中でどういった位置づけで書かれてきたか、です。
一番手は錬。
――――最後の最後で大反響を得たキャラです。
そして書いていく上で最も愛着が湧いたキャラでもあります。
もともと当初は祐一を世界最強の名に恥じない無敵キャラにしようと考えていたのですが、半分くらいまで書いたところで急変更。
そこから描く強さの観点が”力”では無く”意思”へと移りました。
そして祐一やウィズダムとはまた別の”つよさ”を出すために錬に白羽の矢が立ったのです。
この話の錬はとことんまで”お人好し”、”愚かなまでの優しさ”、”確固たる意志”、”譲れない信念”などといったものを有しています。
人たるもの、こうあれたらいいなぁと俺が常日頃思っていることを反映したキャラです。
性格のコンセプトは”不器用”ってとこですかね。
続いてその彼女(爆)フィア。
彼女は途中からの参戦と相成りました。
フィアについてはそこまで変えてはおらず、唯”包容力”というのを表現できるように肉付けをいたしました。
まぁ無茶ばかりやらかす錬を支えるには必須スキルですねぇ(笑)
セラと絡ませた小粋トークとかも考えてあったんですが、予想以上にキャラかぶりで・・・・・・(苦笑)
太陽の様な存在、心和ますキャラ、というのを念頭において書きました。
黒沢祐一。
出ました最強騎士。
彼が動くところ全て見せ場です。
ウィズダムのほぼ全ての『世界』を看破し、トドメまで浚ってゆく美味しい方。
本当はもっと彼の最強っぷりを書きたかったのですが、この話の主題の一つである”不屈”を優先したかったため、割愛いたしました。
俺の脳内ではウィズダムであろうと真っ向から戦えるキャラです。
・・・・・・まぁ現実考えりゃウィズダムが勝つでしょうが。
基本骨子は”父親”(爆笑)
一体何度『自己領域』を『事故猟奇』と打ち間違えたことかッ!
デュアルNo33
全編通じてあまり見せ場はありませんでした。
・・・・・・一応最初からフル出場なんですがね?
いやまぁこれは俺が彼に抱いているイメージがどことなく影が薄そ――げふんげふんっ。
ですがこのデュアル君、とんでもないことを一つしでかしてくれましたね。
そう、――『自己領域』の重複起動です。
光の運動さえあっさりと超える。・・・・・・WBでこんなことしていいんだろうか。と暗雲宿った一品でした。
ちなみにあれが常時発動できれば(二人必要だけど)ウィズダムにも勝てますね。
光の運動を超えると事実上エネルギーは無限大になりますんで(あっさり)
基本コンセプトは”やるときゃやる”・・・・・・まさにその通りで(平伏)
最後はセラことセレスティ・E・クライン。
そう目立った見せ場はディー同様ありませんが、絶技とも呼べる立ち回りをしでかす場所がいくつかあります。
・・・・・・ディーより報われてるなこりゃ。
後ろから錬を狙撃したり、『太陽の雄牛』の片目を射抜いたり、と意外に凶悪なことやってますよ彼女。
実は彼女には基本的なことは考えていなく、ただ”現実”を見させる、ということを目的に書いていました。
3、製作秘話 〜死者への手向け〜
さて、ここからはさらなる無駄トークです。(自覚有馬鹿)
正確に言うとわざわざテキストにした各種設定をこのまま消去するのも忍びないんで
ここに出しちまおうという廃物利用ですが。
俺は先ず設定を考えると忘れないためにそれを適当なノートに書き、そして何故かそれをPCの中に書き写すんです。素敵に無駄ですねこれ。
んでは突撃特攻ノンストップでいっちゃいましょう書いたモン勝ちじゃー。(爆)
先ずは一番最初の敵、とはいってももう覚えてないでしょうがあの銀の流動体のヤツです。
一応名前もついてんですよー。
name:『銀目』
『賢人会議』によって生み出された『不老不死の法』への実験体。
課せられた意義は”肉体が崩壊しなければ永遠に生きられる”のための実験。
変異銀に仮想精神体制御の容量で”意思”を宿らせたもの。
そのため自ら思考し、反射動作で自らに降りかかる危害を防ぐための防壁、すなわち体表の原子で『論理回路』を構成する。
事実上の不死であるが意思は既に失われ、唯『反射』と『生存』の二つしか残っていない。
そのためこの実験は凍結されたが残った一個体が空中都市・ワイズより”染み出て”落下。
そのまま真下のシティ・メルボルン跡地の外れに潜んだのが今回のヤツである。
こいつは『龍使い』は細胞で情報防御の論理回路を作るならば逆にそれを『攻撃』のためのモノにもできるんじゃねぇか?と思い生まれました。
けどそのままじゃーつまらんと考え、無機物と化した次第です。
当初はそのまま人間で「ボルヘス」っつー名前もあったんですがね。哀れ無機物化(笑)
続いては中盤〜最後までの舞台。空中都市・ワイズです。
やっぱ秘密組織の基地ってのは地中か空中か水中だろ、という俺の偏見から生まれた一品。
地中だと幅広い展開がしにくいので却下。水中だと色々と設定付け加えが生まれるのでこっちも却下。
というわけで残るのは空中。そんなこんなでこれが誕生しました。
んでは詳細。
name:『ワイズ』
半径およそ4km。高さ500m程度の逆漏斗状の建造物。
その内部の大半は演算機関で占められ、中央部にはマザーコア・レプリカが存在し重力制御を行っている。
地上約2万mに位置し、地表は緑で覆われた楽園。
しかしそれは本当にうわべだけで、3mも掘ればすぐに演算機関へとぶち当たる。
木々が無く、草ばかりなのはそのため。
動物たちもいる、と書いてありますが実はあれはレプリカ。そして川のせせらぎも実は音声のみと、意外にセコい楽園だったりします。(笑)
コア・システムには機密保持プロテクトとして、管理者であるウィズダムが行動不能になった場合に発動する最終プログラム・『地神』を宿す。
ウィズダムが死すとも脳が死ぬまでのわずかな時間で全てを無に帰すプログラムである。
・・・・・・今見ると無茶苦茶ですねこれ。
ほんと――やれやれだぜ。
続いては一番設定が細かいっつーか稠密なウィズダム君。
ミドルネームの”MC”ってのは”madness”と”crazy”の頭文字をつなげたヤツだったりしますが気づいた方はいらっしゃるでしょうかね?
そして基本コンセプトは”爽快な悪役”。
やることなすこと全てがでっかくて突拍子も無くて無茶苦茶なヤツですはい。
個人的にはすっげぇ気に入ってますが。皆様はいかがでしたか?
それでは突貫。
name:ベルセルク・MC・ウィズダム
『賢人会議』が育てた魔法士。
当初はシティ・ベルリンが行った『天使計画』の次、
どこかの研究施設で行われた”次世代都市存続永久機関開発計画”の一環だったがそこで偶然に発生。
そこを『賢人会議』が介入し取得。本人は自分の生い立ちに興味はあらず、『賢人会議』に作られたと思っている。
ちなみにこのプロジェクトは途中でとある大規模な空賊の襲撃によりデータを奪われ、中止に追い込まれている。
特異すぎるその能力より『ワイズ』の番人となった。
『自己領域』、それも周囲の世界の情報を書き換えることに特化した魔法士で、タイプは『御使い』と呼称される。
その圧倒的な情報干渉で周囲の世界の”定義”を書き換え、内部を”自分の空間”として戦闘を行う。
同じ理念を元に作られたためか、基本コンセプトは”同調能力”と同じといってもいい。
無論、干渉できる”定義”は論理破綻を起こさぬ為に一つずつ。
そしてそれぞれ変更した”定義”を元に構築された彼の能力が『七聖界』である。
”運動係数”・”重力”・”空間”・”熱量”・”光”・”時”・――そして”偶然”とも呼べる”世界乱数”。
世界に深く食い込む重要な”定義”を改変する場合はそれに応じて射程距離は狭まる。
『七聖界』の中では”運動係数”を改変する『揺蕩う世界』が一番射程が広く、
そして最も根源的な”時”と”世界乱数”を司る『凍れる世界』と『移ろう世界』が最も狭い。
はい、化け物です。(即答)
単純な戦闘・演算能力ならば七瀬雪をも圧倒的に上回る魔法士を凌駕した魔法士。
はっきりいって彼が暇を紛らわせることをしなかったらはじめの一発で勝負は決まります。
全方位への”分子大の弾丸”――『業』の一斉掃射でハイおしまい。
存在自体が反則です。最終兵器狂人。(激嫌)
空間を切ってりゃノイズメイカーも通用しない。たった一人で世界を滅ぼせますねぇ。
最後の最後まで彼は自らの信念に基づいて戦ったが故に敗北をしたわけです。ビバ狂人。(何)
彼は最も思い入れが強く、そして最後まで悩んだキャラでもありました。
こんなWBの戦闘優劣を完璧にぶち壊すようなヤツを出していいのか、と。
実は苦情くるかなーと内心ビクビクしてたものです。
ま、結果オーライ?(堕)
『七聖界』については本文中及び章末に記述してあるので省略します。ってかあんなの全部書くの面倒だこんちくしょー。
・・・と、こんなところですかね。
もう一つ錬の最終奥義・『終わる世界』がありますがあれは割愛します。
要するにブラックホール製造能力ってことですし。(投げやり)
それにあの設定は随分と無茶なところがありますからねぇ。
どーやって特異点に指向性与えんだか、自分でも今見返すと呆れた設定です。
ですがこーゆー浪漫(あえて漢字で)溢れる設定は大好きなんでこれからも続々と出てくると判断します。
実現できたら素敵だなーと思ってみたり。
ともあれ、これで日の目を見ることなく消えてゆくデータが救われましたー。
ついで 〜素晴らしき誤字脱字〜
まさについでです。
この小説を書き上げるにあたってとんでもなく多かった誤字をご紹介。
第一位 『自己領域』→『事故猟奇』・『事故領域』
・・・・・・・・・やれやれですねぇ。ってか『事故領域』ってなんだこの災厄領域。
第二位 『情報解体』→『情報買いたい』・『譲歩解体』
最早完全に別の意味。三流詐欺士が使いそうな単語なこってござんす。
第三位 『斬撃』→『懺悔木』
――どういう木だッ!?
と、まぁこんな感じですか。・・・・・・ってかこのあとがき内にも誤字脱字ありそうだなー(冷汗)
3、独断と偏見の行く先に 〜闘う君の歌を〜
「あの空の向こう側へ」は独断と偏見でできています。
そう言いきっていいほどこの話は無茶苦茶です。
隠蔽工作を重ねてなるたけ違和感無く努力はしましたが、賢明な皆様方はやはり色々と違和感を感じたと思います。
断言しておきましょう。
この中でのほぼ全てのものは俺が完璧に独断でもって設定してあります。
原作で設定されたものまでも、俺の勝手な偏見によって変更が加えられています。
フィアの天使の翼の能力がいつの間にやら細かな干渉できるように変わっていたり、
セラのD3の一撃が妙に細く小さかったり、
錬がディーの騎士剣使って『自己領域』発動できてたり、と。
最早原作から離れてるってーか転げ落ちてる気がします。
勿論、こういう風に変えた理由は話を進めやすくするためです。
ですが最後の方になると最早原作の名残を残してるのがどの辺だ?とまで言えるほどオリジナルの設定ばかりになってしまっています。
別にそれを後悔しているわけでもありません。
唯”これ原作と違うぞ?”という疑問を持たれる方に受け入れて欲しいのです。
大体三年ほど小説を書き、意見を受けてきましたが、その中で一つ思うことがあります。
それは”設定には疑問を持って欲しくない”ということです。
それがたとえ原作とはかけ離れていたものであったとしても、それは作者自身がその話を書くにあたって作り上げた”定義”なのですから。
二次創作であるが故に、当然原作との設定の差異は生まれ、違和感も生まれることは承知の上。
ですがそれでも設定にだけは疑問を持って欲しくありません。
設定を否定する、ということはその小説全てを否定するのと同義であるのだから。
ここまで執着しているのは、俺が以前そういった勘違いな批評を受けたことがあるためです。
・・・・・・あれは堪えました。
内容の批判ならばいくらでも受けましょう。未熟なのは自覚しています。
ですが、まさか設定にケチつけられるとは思ってもみませんでした。
それも設定が無茶である、とかそういった類ではなく、この設定が”気に入らない”というもの。
――唖然としました。
自分の書いた全てを全否定された気分です。
被害妄想が混じっているのも理解しています。
別に気にしないで書けばいい、というのも十分承知の上です。
ですが、俺はそれを許せませんでした。
思うだけならばまだしも、んな下らんことで気を害されたこと。
それから俺の小説は独断の設定が多く使われるようになっています。
本来こんな下らんことは書くべきではないでしょうが、あえて書いておきました。
気分を害された方がいらっしゃったならば申し訳ありません。
これが、俺の持つ信念の一つです。
被害妄想だと言われようが、自己満足と言われようが、譲れぬものです。
こういった俺の堅苦しいトコがウィズダム君にも現れてるかもしれませんねぇ。(苦笑)
4、それから、これから 〜New story start!!〜
さて心機一転ポジティブ思考。済んだことは済んだことだ、気分を切り替えハイテンションへ!
ってなわけで意味も無く無駄なことを宣言しておきましょうか。
次回作――と呼べるほどまともなもんじゃぁありませんが――のことです。
この「あの空の向こう側へ」の続きとなる話で、既にプロットも立ててあったりします。
書くのはもっと先になるでしょうが、今度は今作で出てこなかったファンメイとヘイズの出番です。
錬とフィアはそのまま出演、そしてエドも出てくると思います。
時間軸としては世界樹の事件を解決し終わった約半年後。
ウィズダム君に代わり、新たな新キャラを加えて再び話が始まります。
『天使』の次世代魔法士――『調律師』。
”次世代都市存続永久機関開発計画”。ウィズダムを作り出した計画の新たなる落とし子とは?
そして、新たなる敵・『黄金夜更』とは――――?
次回作――――『deus ex machina』。
――――”かみさまなんて・・・・・・いやしない”――――
5、終わりに
・・・・・・・・・ひょっとしてこのあとがき普通の章より長いんじゃねぇか?
と、今冷や汗が過ぎった次第ですハイ。
まぁそれはどうでもいいか。(オイ)
俺の書いた駄文で、少しでも皆様が楽しんでいただければそれだけで幸いです。
この「あの空の向こう側へ」もただそれだけを望んで書きました。
大変長く長くなってしまい申し訳ありません。
最後になりましたが、ここまでくっだらねぇ文に目を通していただいた優しい方々と、
「あの空の向こう側へ」を読んでくださった方々とに、無上の御礼を。
そして何より、一年以上に渡ってお目汚しの場を頂いた管理人様――咲様へ万言にも尽きぬ感謝を、今ここに。
――本当に、有難う御座いました
レクイエム