第二十章

「百錬千打十万鍛」



























魔法よりも武器よりも強いもの

最後に頼れるのは拳一つと知れ!

























(外部デバイスNo,1『蒼天』、No,2『ヘカトンケイル』 完全同調)



I−ブレインに今までとは全く違うメッセージコマンドが出現する。

『蒼天』より騎士の。

『ヘカトンケイル』より人形使いのデータをそれぞれ限定抽出。

自己領域はいらない。

反動を抑えるマニューバも必要ない。

ゴーストの自動制御もいらない。

ただ己の欲する情報だけを抽出し、それを元に完成するであろう能力をナノセコンドのうちに作り上げる。

抽出し、

精製し、

昇華する!

たった一つの能力じぶんじしん

己の名の如く錬成しろ。

騎士と人形使いの能力を併せ持つ、世界でたった一つの力。



(新規カテゴリを認定―――code:「鋼使い」)



自ら剣を鍛え、穿ち、使役するその能力はまさに『鋼』の一文字。

ゴーストハックによって騎士剣を生成し、運動速度を付加させて使役する錬鉄の戦陣。

そう、その能力名とは、



『鍛鉄庭園』スティールワークス―――――展開イクスペンド



床より、壁より、天井より生まれ出でるは剣。

その全てのゴーストを統括制御。

エドのように1000本以上を使役する必要は無い。

祐一のように60倍の加速を体現する必要も無い。

錬が生成した騎士剣は32本。

その全てが運動速度30倍を以ってゆらりと動き出した。



振り向けば、こちらに視線を送る天使の少女。

錬はにっこりと笑い、背中を見せて言った。




































「下がってて。――――――3分で片付ける」































          *

























唸りを上げて剣群が乱舞する。

指揮者のように振るわれる錬の腕の動きに合わせ、30倍の加速を体現した32本の騎士剣がセロを急襲する。

「ぬ、ぐ…………!」

縦横無尽に閃く魔槍。

だがしかし捌ききれずに体のあちこちを切り裂かれ、後退するセロ。

その表情に先ほどまであった余裕は最早無い。

「ゴーストハックで騎士剣を作り出すならともかく、それを加速させるとはな……! 素晴らしい! 素晴らしい 異能だぞ悪魔使い……!!」

「今の僕は「鋼使い」だって言ってるでしょ……!」



(―――「剣弾」ソードバレル



弾丸のように12本の騎士剣がセロに向かって放たれた。

そのうちの6本を叩き落し、3本を絶対穿孔で消し去るが、残った3本が槍騎士の体に突き刺さる。

「とんだ能力だ。異常さで言ったら私たち”守護者”より遥かに上と言ってもいい」

「そんなことで褒められても嬉しくないってば!」

火花と金属音の多重乱舞。

横殴りに殺到した32の絶殺剣舞と嵐の如く回転する神の子殺しの魔槍。

数秒の拮抗の後、情報解体に負けて騎士剣が崩れ落ちる。

が、そのときには錬は既に次弾を創生している。



リンク完了タッチダウン



はじめは墓標のように現れ、しかしすぐさま死神の鎌となる騎士剣が地面から浮かび上がる。

セロはにやりと笑いを顔に貼り付けて己の得物を構えなおした。

錬は平静な顔をしながらも、内心ではこの「鍛鉄庭園」が決め手にはならないことを確信していた。

騎士剣を縦横無尽に扱うように見えるこの能力。実のところは完全に操れているわけではない。

そも、錬の能力では騎士剣に対し運動加速を付与するだけで精一杯だ。

そこで複数を使役するために苦肉の策として考えたのが、”生成した騎士剣の群れを全て一つの情報として処理す る”、という方式である。

一つ一つ独立して動かすというまでの余裕は無い。

ならば、全てを同じ風に動かせば・・・・・・・・・・・負担はかなり軽減される。

あるいは左右対称、もしくは点対称の移動を行えば良い。

能力の異常さに気をとられ、セロはまだ気がついていないようだが、それも時間の問題だろう。

祐一レベルの騎士であればこの能力の先を読むことなど容易い。





――――――故に。





「あと2分でカタをつけるなら」

「……ぬ」

32本の弾丸をセロへ叩きつけ、己の中に埋没する。

構築に時間はいらない。

構成に時間はいらない。

既に設計図は己のうちに。





(―――No1,3を複合抽出。能力展開『疾風怒濤』シュトゥルム・ウント・ドラング





六天駆ける翼となれ――――――『疾風使い』!!



錬は全身の力を足に集中させて跳躍した。

身体能力制御を全力で展開、一時的にしろ、40倍近い速度まで己を引き上げる。

しかしそれでは単なる特攻だ。

セロの加速度は60倍を常時超過する。

「次は何を見せてくれる……?」

下手を打てば串刺しだと言わんばかりに、「神の子殺し」ミストルテインが錬の目を目掛けて殺到する。

空中にいる錬に軌道を変える術はない。

今さらながらに重力制御に切り替えたとしても、ナノセコンドのうちに切っ先は錬を串刺すだろう。



だが、錬は文字通り宙を蹴って・・・・・さらに飛んだ。



「!?」

驚愕にブレた穂先は虚空を貫く。

宙を跳ねた錬はそのままさらに虚空を蹴って方向変換。一直線にセロへと急襲をかける。

「チ……!」

閃いた蒼と紅。

首元目掛けて放たれた斬撃を石突で弾き飛ばす。

そしてそのまま体勢を崩した錬を叩き落そうと神の子殺しを振り落とし―――

「またか!」

再び何も無い場所を蹴って飛びのいた錬の前に空を切ることになった。

……いける。

着地して態勢を整え、錬は静かにそう判断を下した。

加速度で言うならば一級と二級の間。守護者のスペックならば多少手を焼く程度に過ぎないレベル。

だが、普通の騎士ではありえない「三次元的機動」を今の錬は行える。



自己領域から攻撃に移るまでのタイムラグと並ぶ、もう一つの騎士の弱点―――空中戦。



足場が無い場所では『自己領域』を発動するしかないと言う、その弱点を克服したのがこの『疾風使い』であっ た。

とはいえ、原理としては非常に単純なものである。



(慣性制御 ポイントAの分子を固定)



足元を狙って放たれたセロの突きを飛び上がって回避した錬はそのまま空気分子を固定した足場・・・・・・・・・・・を踏みしめて さらに跳躍した。

そう、『疾風使い』とは身体能力制御と同時に極小規模な分子を操るだけの能力。

炎や氷などを操ることすらできないちっぽけな分子運動制御。

けれどもそれで空中に足場を作ることにより、騎士の行動に三次元的機動を追加することができる。

決して派手な能力ではない。

異常さでいえば先ほどの『鋼使い』の方が数ランクも上だ。

だがしかし、これこそが接近戦のエキスパートたる能力。

空間全て360度全方位にいたるまで、圧倒的な選択肢を提供してくれるもの。

―――それが、この『疾風使い』である。



何も無いはずの虚空を踏みしめて跳躍する。

足場の見えない相手にとっては、まさに先の読めない恐るべき突撃。

さらに加えて、

「むっ――――――!?」

セロの足元に空気分子を固めた足場を作り出す。

だがそれが見えないセロは当然そこに足をとられることになる。

能力の限界上、自分の半径1,5m圏内にしか生成できないが、接近戦においては十分だ。

相手からすれば透明の障害物がいたるところにある戦場で戦っているようなもの。

予期せぬ障害に体勢を崩したセロ目掛けて、必中の一撃を叩き込む――――――!



(―――『飛来目輝』ひらめき



瞬時のうちに伝わる手ごたえと、視界を流れてゆく風景。

”走り居合い”とでも形容すべき抜き打ちの蒼天がセロを切り裂いた。

ぐらり、と体を傾けるセロ。

確かに入った。

――――――だが浅い!

背筋に奔るチリチリとした勘に任せて、走る勢いのまま前へ飛ぶ。

果たしてその行動は正解だった。

首筋に触れてゆく風圧。

強引に振り回した神の子殺しの石突きが掠めたのだろう。

もう6cm深ければ延髄をやられていた。

けど!

「このまま押し切る……!」

「面白い、やってみるがいい……!」

残る”六天”は四つ。

そのうち神獣使いと魔弾使いの効果はおそらく薄い。

ならば、



(――――――展開イクスペンド 「幻想使い」)



六天の中でも最強の能力を以って真正面から打ち砕く……!

錬の宣言した残り時間まであと1分と8秒。

決着をつけるべく、六天を従える主となった錬は己の中に埋没した。

























                    *



























断裂、断裂、断裂。

脳神経と筋繊維が次々に切れていくような錯覚。

否、筋繊維だけに限っては現実か。

疾風使いの三次元機動に要する踏み切りは足首に多大な負担を強いる。

空気分子の足場を軟化させれば負担は少なくなるが、セロを攪乱するには反動全てを足の裏へ集中させなければな らなかった。

追い詰めているように見えて、実際はジリ貧。

でも、そんなのいつだってそうだったと、錬ははじめて思った。

悪魔使いの能力は器用貧乏を体現するもの。

どれだけ特異な能力で敵を攪乱しようと、それはしょせん目くらましに過ぎない。



騎士能力ファイル内臓、ナイフ型デバイス「蒼天」。

人形使い能力ファイル内蔵、手甲型デバイス「ヘカトンケイル」

炎使い能力ファイル内蔵、指輪型デバイス「ムスペルヘイム」

光使い能力ファイル内蔵、ペンダント型デバイス「ライジングサン」



姉、月夜が作ってくれたこの最高級のデバイスたち。

逆に言えば、それだけのものを使って錬の能力はやっとその道の魔法士と同レベルになるのだ。

……そう、いつだってかっこいい勝ち方なんてできなかった。

敵の弱点に執拗に食らいつき、隙をも逃さず、どろどろの泥沼に引きずり込み、驚愕と困惑でブラフをかけ、つい には意識を刈り取って勝つ。

騎士のような一撃必殺も無く。

炎使いのような超遠距離戦もできず。

人形使いのような物量も持たず。

それでいて尚「悪魔使い」が世界最高レベルの魔法士と謳われるのは、



「そんなもん、鬱陶しいから・・・・・・に決まってる――――――」



一撃必殺こそ無いが楽観できぬ攻撃手段を豊富に持ち、

超遠距離戦はできないがほぼオールラウンドを網羅するレンジを有し、

圧倒的な物量を持たないが手数としては平均以上。

どのタイプの魔法士にでも弱点をつけるいやらしいまでの特性、そのただ一つ。

「見せてあげる。悪魔使いの、ううん、”天樹錬”の戦い方を」

笑みが思わずこぼれる。

ああ、今になってやっとこんなことに気づくなんて。

そうだ、見せてやれ。

あの高慢ちきな守護者に。



















笑えるくらい不細工で、











情けないくらいにかっこ悪くて、











優雅なんて言葉なんて一つも見当たらない、











先が見えない暗闇を手探りで進むような!











どろどろのぐちゃぐちゃで!











相手どころか味方にまで嫌がられるような!











そんな戦いを見せてやる――――――!!!






















(――――――展開イクスペンド 「光輝投影」セカンドオルト









『幻想使い』は炎使いと光使いの複合能力。

とはいえ光使いの能力ファイルは不完全であり、限定抽出するにも限度がある。

故に錬が選択したのは荷電粒子砲ではなく、重力屈折による光学制御。

そして炎使いの分子運動制御による熱量操作並びに対流現象による局地的な蜃気楼。

ここまでくれば最早言わずもがな、生まれ出でるものは――――――



「く、は、どこまでも面白い! この時代この世界この場所で、まさかそんな戦術を選択するとは夢にも思わな かったぞ天樹錬……!」



―――セロを取り囲む、12人の錬。

それを視認し、セロは大きくのけぞりながら哄笑した。

「―――だがそれでこそだ。君の宣言した残り時間はもう1分を切った。まさかここに策が無いとは言わせんぞ」

「どうなのかな? どっちにしてももう時間ないし、はじめちゃうよ」

同時に12人の錬がセロへ向けて走り出す。

隙間無し死角無しの包囲網。

しかしそれを前に、セロはにやりと笑った。

「熱量操作で体温をごまかし、光学制御で視覚をごまかし、重力制御で聴覚をごまかし……―――だが、それでは 片手落ちだ」

「!」

ぶぅん、と大きく振りかぶられる神の子殺し。

その穂先は、寸分たがわず錬の本体を指している――――――!

「熱も姿も足音も分からんが、質量探知まではごまかすことはできなかったようだな……!」

そうだ、欠点はそこ。

ゴーストハックで全く同じ人形でも作らなければ、その点はごまかせない。

初見の能力だというのに、今までこんな戦術を使う魔法士と戦ったこともないだろうに、この男は一瞬にしてそれ を看破したのか。

背筋に走る若干の冷や汗と、浮き出る笑み。

”そんなことは百も承知だ”

この増えた錬たちは幻影に過ぎない。

本物の狙いを隠し通すための幻影。

「……そう、隠すのは僕じゃない」

「!?」

錬の指がつぃ、と動く。

運動加速など無し。

否、相手との加速度の差を鑑みれば、セロが3mを踏破する間にできる動きはそれくらいだ。

しかし、それで十分すぎる。



(―――『紫電の指』)



錬の指先から放たれる、たった一発の荷電粒子砲。

未完成なプログラム

D3というデバイスの存在しない光使いの断片能力。

幻想使いという六天の制御に割く演算速度。

それら全てを考慮すると、今の錬が放てるのはこんな指よりも細い一発だけ。

威力こそ絞込み、人の体くらいならば貫けることは貫けるが、こんな細さでは致命傷など望めない。

セロはその類まれなる反応速度で荷電粒子砲発射時の紫電を知覚したのか、寸前で軌道を変えた。

しかしそれで突きのタイミングは逃したのか、高速の足捌きと共に、大きく遠心力を使って錬の胴を薙ぎに来る。

「そんな不意打ちが奥の手か! 失望させてくれるなよ……!」

セロの頬をかすめていく紫電の閃き。



――――――そして、セロは全身を撃ち抜かれた。



「な―――ァ、がっ――――――!?」

I-ブレインを駆け回る痛みの数値データ。

衝撃によるショックで内臓機能の一部が断絶。

『Id』によって施された肉体強化のおかげですぐさま断絶は補助バイパスにとって代わられるが、それでも大打撃 には変わりない。

そこへ錬の指がさらに新たな一発を放つべく紫電を纏う。

その兆候と指先の角度を完璧に把握し、無理やりに体を捻るセロ。

当たるわけが無い。

事実、荷電粒子砲は残像だけを目に残して――――――気がついたときには全身が撃ち抜かれていた。

「ば、ァ……ぎっ!?」

一発一発は光使いのそれとは比べ物にならないほど脆弱な威力に過ぎない。

しかしそれが数百発。まさに槍衾となってセロの全身を貫いていた。

無論、そうまで撃ち抜かれればいかに肉体強化の恩恵を受けている守護者といえども、耐え切れない。

膝を折っていくセロ。

そこで彼は、もう錬の幻影が錬の姿を象っていないことに気がついた。

セロを囲むように中空に浮かんでいるのは、おそらくは分子運動制御で作り出したであろう無数の結晶。

無数の結晶は鏡のように磨き上げられた断面を例外なくセロへ向けている。

「なる、ほど……。さっきまでの幻影は、それを隠すためだけの……」

錬は指を鳴らして頷いた。

「そうだよ。結晶体に反射させることによって秒間数万発の槍衾にして牢獄を作り出す能力」

一息。

「―――それが、幻想使いの戦い方」

ゆら、と結晶体が陽炎を纏う。

残るは17秒。

「確かに……いくら私らだろうと……光速は避けられぬわ、なぁ……」

にやり、と哂いながらセロは崩れ落ちていく。

「結局のところ……勝負を決めたのはただの作戦勝ちということか」

「……僕には、それしかないから」

「……ならばよし。先へ進め」

セロの手から「神の子殺し」が滑り落ちる。

それを錬は無表情のまま見つめ、

「おやすみ、セロ」

この敵に引導を渡すべく、最後の一撃を叩き付けた。



(絶技―――『万華響』カレイドシンフォニー



中空に散布した結晶に光学砲撃を乱反射させて縦横無尽に敵を撃ちぬく不可避の檻。

空中に浮かんでいた分子結晶が反射の際に受け取った熱を一気に開放する。

後に続くは、水蒸気爆発。

決して逃れること叶わぬ檻に捕らえ、避けること叶わぬ槍衾でしとめ、そして最後の追撃へ。

『六天』において「幻想使い」が最強と呼ばれる所以たる絶技は過たずセロを捕らえ――――――









「―――――きっちりかっちり、3分だよ」









この戦いを、終わらせた。
























 あとがき

「短ぇっ!」

錬 「確かに、今回ちょびっと短めだよね」

「忙しかったというよりは単なる怠惰だと言えてしまうのが痛いんだが」

フィア 「全部自業自得ですねっ」

「やめてー! 怒鳴られるより笑顔で言われる方が何倍も痛いー!」

月夜 「いつものことでしょうに」

「むーん、それでも短めなのよね。今回1万文字とちょいなのよ」

真昼 「普段は?」

「LGO一章の平均は大体2万後半〜3万弱ってところかなぁ。多いときは4万超えることもあるけど」

フィア 「それって多いんですか? 少ないんですか?」

「比較対象が無いからさっぱりわからん」

錬 「……言い切ったね。なら別にどうだっていいんじゃない?」

「そだね」

四人 『認めやがった!』

「いやまぁ、確かにそうだし。長く書けばいいってもんじゃぁないだろ。ただでさえ俺の話は」

月夜 「いい加減冗長よね。バトルばっかで」

「うぐ。それを言われると辛いんだが、そこはスルーしといてくれ。もともともうこういう展開にするつもりだったし」

錬 「とりあえず今回で僕が決着と。やっと六天の出番だったね」

「更新日があれなんで言っていいのかどうか分からんが、丁度原作六巻下を読んでな、「六天」がちゃんと錬の能力で再現可能なことを確信して安心してるよ」

真昼 「既に原作とは全く違う話になってるけどね。科学っぽさなんかもう空の彼方」

「それはそれで。第一もう同盟の読み手も俺にゃ”そう言う話”を期待しているんじゃないかなー……って……思う……ん、です…………が?」

月夜 「死ねばいいと思うわ」

「いきなり結論まですっ飛ばさないで!? その辺の弁解は最後のあとがきでするのに!」

錬 「弁解って言ってる時点で後ろ向きだよね」

「ぐぉ……。耳と心が痛い」

フィア 「え、えーっと、次章は誰のお話なんですか?」

「その気遣いも痛い―――ホントに痛!?」

月夜 「殴ったわよ」

「過去形ダメ!」

真昼 「ならさっさと」

「へい。次章は21章『この手には剣』。最近流行りのキレる子ども。デュアル君の暴走シーンでございます」

錬 「……血の雨が降りそう」

「スペック的にゃ守護者とタメ張れるのはディーとサクラくらいだから。まぁ、サクラは相性が悪かったんだが」

月夜 「それじゃ、お楽しみにね」

「え、無視ですか!?」

















本文完成:10月4日 HTML化完成:10月7日

SPECIAL THANKS!

ジブリール

ミラン
written by レクイエム



                                            








                                                                                ”Life goes on”それでも生きなければ...