【極光】(絶技)
・セラの最終奥義。というより彼女が考えた最初で最後の技。
その内容とは、時空間制御及び閉鎖空間内の粒子加速によって”オーロラ”を形成する、というものである。
実際の太陽風がなければ生成不可能。故にこの技は『雲』の上でしか使用することは出来ない。
さらには、同時に地磁気を閉鎖空間で波長方向を揃えて”オーロラ”に纏わせる。つまりは起こるのは大規模な”磁気嵐”。
ノイズメイカーなど及びも突かない自然の驚異をI−ブレインにぶつけるという情報制御殺しの大技である。
『極光』をまともに食らったものは圧倒的な磁気嵐によって情報制御を強制的に封じられるのだ。
『熾天満たす光輝の祈り』のような絶対性は保有しないが、敵を殺さずに制するという点では最強ランクの技である。
彼女の唯一の絶技であったが、本編未登場に終わる。
【アステルカレイド】(武装)
・ミーナの愛用する二丁拳銃のうち、口径が小さいほう。
威力はさほど高いとはいえないが、連射性能に優れる。というかめちゃくちゃにばら撒く。
”拳銃でも弾幕が作れる”というコンセプトの基にミーナが製作したため、とにかくやたらめったらと撃ちまくれる。
荷電粒子砲までも連射可能というところが恐ろしい。
ただしミーナ曰くこちらは整備にとんでもない労力がかかるため、あまり使いたくない、とのこと。
この銃に単発撃ちの機能は存在しない。
【あの空の向こう側へ】(作品:一歩目)
・第一作目。レクイエムの書くWB作品の全ての原点にして到達点となる作品。
この第一章を書いたときはまさかこんな長いものになるなんて予想だにしていなかったです。
稚拙な文。馬鹿げた設定矛盾。いつ見返しても痛みを伴う懐かしさが身を刻む。
ウィズダムという馬鹿馬鹿しいほどに馬鹿げた馬鹿が登場したのもこの物語でしたねー。
いやはや、皆さんのパワーバランスにコイツを刷り込ませてしまいましたかw
後ついでにナノセコンドで進行する魔法士の戦いにおいて技名を叫ぶという愚行を受け入れさせてしまったのも俺のせいのよーな気がします。
文章も構成も展開も表現も未熟にして無様。だけれども、やっぱりこれが俺の出発点です。
最後の方の声援が無ければ、おそらく「deus ex machina」は生まれなかったでしょう。
さてさて、俺は皆さんに胸が張れる作品を果たして書けたのやら……。
【哭する世界】(第四世界)
・「七聖界」は第四の世界。”分子運動制御”を司る。
炎使いの能力をまるまる踏襲した世界。ある意味では最も単純かつ簡単な世界であるといえよう。
射程距離が全”世界”中最も長いのがこの世界。
保有絶技は「浄炎」と「氷界」。
【嵐を呼ぶ声】(技)
・下腹に響く、大変威圧感のある声のこと。
どんな人でも無視することはできない存在感に満ち溢れた雷声。
戦いの口上をあげるときなどの声に対し、このような表現が使われる。
一種の絶技ともいえるだろう。
【万象融解】(絶技)
・リューネの絶技の一つ。情報解体ではなく、情報”分解”。正式名称は『創聖法典・万象融解』という。
名前のとおりウィズダムの『暗黒聖典』と対になる絶技である。
しかし能力としては”揺蕩う世界”の絶技、『物質解体』に似通っている部分もある。
情報構造体の根本情報。”存在の設計図”を一時的に消去、もしくは乱れさせることで、その物体を”自壊”させる大技。
前者の場合は原子単位まで分解されるが、後者の場合は砕け散るくらい。
情報強度の関係上、物質であったら前者。人間などであった場合後者の効果が発揮されることになる。
”変則調律”の上位絶技と言ってもいいかもしれない。
ただし、その特性上『龍使い』には”人間部分”にしか効果を及ぼさない。
故にこの世界ではファンメイのみがこの絶技を耐えることが出来る。
『黒の水』に割り振る情報防壁を全て”人間部分”に振り向ければ、耐えきることができるだろう。
ただ、これはあくまで”耐える”だけであり、”防ぐ”ことのできる存在はウィズダムを始め、数人存在する。
【アルターエゴ】(地名)
・『Id』の本拠にして『ワイズ』のアーキタイプ。上空2万mを”周回する”空中都市である。
大きさはざっとシティの四分の一くらい。が、それは見た目そのままであって、実際の内部は空間拡張によってぐっちゃぐちゃの大きさとなっている。
そして保有戦力はまさに鬼の如く。
外周壁砲塔2万3000基。
強化人間・強化魔法士による歩兵部隊800人。
戦艦750機。内アレイスター級艦三機という世界中のシティと真っ向からガチはれます。
あ、機体数とかは考えナシに決めてますんで変なツッコミはイヤよー。
【輝く世界】(第三世界)
・「七聖界」は第三の世界。改変定義は”光学”。
時空間制御ではないが、光を屈折・収束させることによる荷電粒子砲、のようなレーザーを武器とする。
またさらに他の攻撃に偏光迷彩をかけることも可能。
攻撃向きの世界ではない。保有絶技は「奔る薄明」。
【アレイスター】(戦艦)
・『黄金夜更』の旗艦。全長1kmに達する超弩級戦艦。
といってもフォルムは船などではなく、全体をくまなく砲台で覆ったボール型。
重力制御によって飛行する。そのスピードは輸送船にすら劣る。飛ぶのではなく、浮かぶという方がいい。
2万門を超える砲台は、荷電粒子砲からスマートボム、大型マグナムミサイルまで盛りだくさん。殲滅に特化した船といえよう。
主砲として、周囲の空気を圧搾して熱を持たせ、指向性を持たせて極太の光芒として解き放つ「YHWH」を持つ。
同時に、絶対防御「キタヴ・アル・アジフ」を装備している。
大戦中に悪魔と謳われた伝説の船。球体表面のためほぼ完全なステルス性を誇る。
【界礎世盤】(武器)
・ラヴィスが使用する錫杖形デバイス。
とはいえ特異な能力は有しておらず、唯単にゴーストハックの伝達を潤滑するためだけのものである。
ちなみに「イーミール」とは、北欧神話において世界の礎となった始まりの巨人の名だ。
【”生きてきた”より”生きてゆく”へ】(概念・夢)
・全編通しての骨子の一つ。作者が高校生になってから学んだこと。
大仰に聞こえるがそんな大それたことではない。けれども、実際にやるのは難しいこと。
惰性ではなく、今この一瞬一瞬を大切に生きていくこと。それが”生きていく”ということだ。
過去に囚われたり、希望を持てなかったり、昔にしがみついたりしていてはダメ。前へ、前へ、どこまでも前へ。
人間、やってやれないことはない。
陳腐で月並みな言葉だけれども、仲間と共にそれを確かに証明することができた。
努力や、流した汗や、積み重ねてきた時間は決して自分を裏切ることなど無い。
だからこそ、もっと前へ。立ち止まっても、転んでもいいから、いつだって前へ向かおう。
【Id】(概念・組織)
・欲望、すなわち精神エネルギーの源泉の意。その名を冠する組織。元々の名は『グノーシス』
その成立は大戦前にまで遡る。人類文明の最盛期。さらなる高み、欲望の終着点である「不老不死」を目指して『グノーシス』は結成された。
彼らの望みは世界を終わりまで知ること。
当初は高潔な精神を以って研鑽を重ねていたが、その行いは大戦の勃発によって一変する。
戦前より全ての空中都市の原型ともされる「アルターエゴ」にて研究を続けていたため、彼らは大戦による被害を一切受けなかった。
荒廃した世界において唯一栄華の力を保つ存在。選民思想が芽生えるのにはそう時間はかからなかった。
”賢人会議”という隠れ蓑の名を使っての暗躍。無機物へと意思を宿らせる実験。『世界』そのものへの干渉研究。
人をヒトとも思わぬ研究の結果、ついに彼らは人の『意思』を抽出することに成功する。
弱き寿命を持つ人間の体では不老不死を体現することは不可能だと悟った彼らは、あろうことか、その意思を一つに束ねたのだ。
全にして一。一にして全。これより『グノーシス』は組織から共通意識の集合体、『Id』と変貌を遂げたのだ。
だが彼らは失望する。大戦が終わり、荒廃した世界など見ていても”つまらない”と、そう感じたのだ。
最早この世の全ては知り尽くした。世界が終わる様を早く見たいというのに人間は未だしぶとく息を繋いでいる。
なら、―――終わらせてやる。
それが彼らの行動原理。唯”知りたい”という純粋な欲求が捻じ曲がった狂える幻想。
人の世を滅ぼすために『Id』は守護者を生み出し、そしてついには『世界』の名を冠する存在すら作り上げた。
しかし、ウィズダムとリューネ、この二人を生み出した事、そして天樹錬らが存在したことが全てを狂わせて行くことになる。
―――人にして神ならぬ我等は、『Imitation Deus』―――
【イグジスト・アクゥル】(人名)
・『Id』が守護者は第二位。「神焉斬刹」の異名をもつ魔法士。
筋骨隆々としたたくましい体つきはまさに巌。性格も同じく謹厳実直で、忠誠心も非常に高い。
I−ブレインのカテゴリは『騎士』であり、祐一や雪と同等の力を持つ。
どこまでもオーソドックスな『騎士』であり、特殊な能力は何一つ持ち得ないが、それ故に強い正統派魔法士である。
通常身体能力加速度は80倍、知覚速度は160倍、という凄まじい加速を体現し、本編ではファンメイを苦しめた。
祐一と同等なのに加速度が高いのは、イグジストが強化人間だからである。
というより、イグジストだけではなく、『Id』が有する人員は全て何らかの改造ないし強化を施された存在なのだ。
サイボーグにアンドロイドにブーステッドマン。同じ能力ならば肉体の強靭さが優劣を決めるのは当然だ。
本編では騎士の天敵の筈の『龍使い』たるファンメイをあわや倒す、というところまで追い詰めたが、
彼女の体を構成する黒の水に宿っていたルーティ・カイ・シャオロンの意思の前に倒れる。
……夜明けの炎と結ばれること無く、鋼は苔生し、巌となったのだ。
―――夢を呑み 現に呑まれ 身を削り 坐して苔生す 巌とならん――― <辞世の句>
【ヴィルゼメルト・モアブラック】(人名)
・『Id』が守護者は第一位、「天災の御柱」の異名を持つ魔法士。
身長181cmの力強い体格をもつ男性。うなじあたりで切りそろえられた金髪を持ち、不必要なまでにペンダントやネックレスなどを身につけている。
彼もまた異能の持ち主であり、そのカテゴリは『代行者』と称される重力制御特化能力である。
指定範囲内の重力圧を操作し、直接手を下すことなく敵を地に這い蹲らせることからこの異名がついたといわれている。
非常に安定した、同時に応用性もあるかなり高い戦闘能力の持ち主であり、その力は守護者が第一位に恥じぬものであったが、本編では戦った相手が悪かった。
絶対の自信を持って挑んだ相手は、本来ならば「第零位」の称号を関するはずだった存在。
ベルセルク・MC・ウィズダム。
いかに『代行者』の異名を持とうと、所詮代理人は『御使い』には敵わなかったのである。
ちなみに開始直後に『虚空』という錬の『終わる世界』をも凌ぐ重力弾でウィズダムを押しつぶそうとし、
それを呆気なく『轟く世界』で逆に押しつぶされ、次いで放たれた絶対破砕、『七聖界・虐殺』によって敗北した。
所要時間7秒。合掌。『参儀』と並んで多分本編で一番不遇なキャラ。
【揺蕩う世界】(第一世界)
・「七聖界」が第一の世界。改変定義は”運動係数”。
射的内におけるあらゆるものにかかる運動係数を任意に変更することが出来る。
ただし、数値をいきなり書き換えるわけではなく、1,2,3,4……と徐々に増やす、あるいは減らしていかなければならないため、
目的の運動係数制御に至るまでには改変に応じたタイムラグが存在する。
「あの空の向こう側へ」ではディーの斬撃を減速させているが、完全には間に合わずに肩を浅く割かれている。
つまり不意討ちには間に合わないことが多い。それでも充分威力は減殺できるのだが。
保有絶技は「業」。”分子大の弾丸”を配列そろえて撃ちこむ視認不能の攻撃である。
また、触れた物質の”電子の動きを止める”ことにより構成を崩壊させる「物質解体」という技もある。
【薄雲・清風】(技名)
・イルの奥義其の二。『天時・帚木』を静とするならこちらは動。
全身を「弓」に見立てて引き絞り、鞭のように遠心力をつけた回転連撃である。
跳躍からの打ち下ろし蹴りを初弾に、左手刀、右虎口、猿臂、左足刀……と際限なく技を繋げ、一撃一撃ごとに相手の存在を削り取ってゆき、
最後は金剛砕でフィニッシュ。格ゲー並みの速度である。リアル空中コンボ。
【水神】(絶技)
・「神焉斬刹」イグジストが使用する武器、『始原鋼剣』の隠し技。
その詳細とは、超振動による「分子崩壊」である。
分子間力・ファンデルワールス・金属結合などのあらゆる分子間のつながりを根本から破壊する技。
生身の人間がこれを食らえばピンク色の霧となって消滅するだろう。
ちなみに「エア」とは古代メソポタミア神話に登場する、天地を裂いた水神の名である。
【笑顔】(究極絶技?)
・特に女性キャラが保有する固有事象概念殲滅絶技。よーするに野郎は絶対に敵わない笑顔のこと。
それぞれのキャラで擬音や表現とかも決まっていたりする。ファンメイは「おひさま」、フィアは「天使」などといった具合。
様々なパターンが派生しており、その最高峰を「仏の威圧」という。リューネや月夜、フィア、セラ、クレアがよく使用する、……ほぼ全員じゃねーか。
たとえウィズダムが相手だとて、この笑顔の前にあらゆる力は意味を失う。うん、女は怒らせるな。
【エゾート・DE・ザラットラ】(人名)
・「灼爛炎帝」の二つ名をもつ『Id』が守護者は第三位。ミーナのアドヴァンスド。
原色の服にヘイズのような真っ赤な髪を天へと逆立てたロックンロール全開な兄ちゃん。
どことなく妙なイントネーションで喋るのが特徴といえば特徴。
快楽主義者であり、自分が楽しむのが第一で任務はその結果、という考えを持っている、ウィズダムにも少し似た性格の持ち主。
I−ブレインのカテゴリは『焔使い』といい、『炎使い』の分子運動制御の正ベクトルを突き詰めた能力者である。
そのため氷槍や窒素結晶などは使用できないが、彼の炎はそれを補って余りある威力を誇る。
ザラットラの放つ炎は最早プラズマの域まで達し、触れるものを溶かすのではなく、”消し飛ばす”のだ。
加えてそのプラズマより派生するプラズマジェットはあらゆるものを穿ちぬく熱線となっている。
まさに遠距離殲滅戦のエキスパート。ちなみに”ザラットラ”という名前は火を仰ぎ奉る拝火教、「ゾロアスター」の訛りである。
ザラットラの放つ炎は、その神話に登場するこの世全ての悪性の権化の名をとって「絶世の悪火」、もしくは拝火教典「焼き記す万象筆記」と称される。
【エレナブラウン・ツィード・ヴィルヘルミナ】(人名)
・『Id』が守護者は"第一世代の"第三位。ザラットラのオリジナルでもある女性。通称ミーナ。
銀色の髪と紅色の瞳を持つおっとりお姉さんだが、その実力はかのイグジストと真っ向から渡り合える程。
『グノーシス』が『Id』へ変貌したと同時期に『Id』を脱走しており、その際に追っ手となったイグジストとシティ・東京跡地で激しい戦いを行い、片方の足を失っている。
同時にイグジストも右腕を彼女に消し飛ばされているが、記憶改竄を受けた彼にもう彼女の記憶はほとんど残っていない。
ミーナは「作金者」と呼ばれるデバイスマイスターでもあり、自身で特殊なデバイスを作成・保有している。今使っている生体義足も自作である。
『Id』から脱走した後は『武侠艦隊』の元に身を寄せ、傷を癒していたがこの度のLGO事件にて再び影から戦場に立つことになる。
彼女の活躍は次回作「夢想唄」にてご期待ください。
【炎鳳零式・炎天火光尊】(武具)
・『Id』の保有する特殊情報制御デバイス、「四大の導き」のうちの一つ。
分子運動制御によって作り出した炎に、仮想精神体を宿らせて擬似生物化させる武具。
炎の鳳凰というフォルムを取り、使役者はそれを自在に誘導して攻撃する。
また、短時間ではあるが適当な命令を与えておけばしばらくの半自立行動も可能。
非常に応用の利く武器である。
本編ではリューネが使用しているが、あれは武具それ自体を持っているわけではなく、”こんなものもあったなあ”とやってみただけなのである。
【終わる世界・虚の太陽】(絶技)
・天樹錬が最終奥義。「特異点生成デーモン」による絶技である。
重力制御と空間穿孔により擬似的な”重力崩壊”を再現し、小規模ながら擬似ブラックホールを作り上げる能力。
錬の演算速度では再現できないため、『同調能力』の応用にて他者の演算素子に類感し、仮想的に直結。
数人分の演算能力を以って発動する必要がある。
I-ブレインへの多大な負荷と同時に、錬の肉体にも大きな負担を与える技であるので、連続しての発動は事実上不可能とされている。
また、類感する演算素子の量によって発動の威力は大きく変動する。
錬がI-ブレインが焼ききれることを覚悟で、大人数で発動に踏み切れば本物の『特異点』まで体現することもできるかもしれない。
その場合はI-ブレインどころか錬の肉体そのものが耐え切れずに消滅することになるだろうが。
究極絶技に一歩届かぬ絶技の一。別名は「世界の虚」
【黄金夜更】(組織・空の王)
・世界を四分する空賊「四大天神」が一。北の風を司る空の王。
第二部「deus ex machina」の敵組織。世界最大の空賊として名を馳せる。最強ではないのがミソ。
構成人数はおよそ1500人。保有艦数はおよそ500機。名実共に世界最大である。旗艦は「アレイスター」
その正体は『Id』の干渉が加えられた空域戦闘部隊。リューネを殺害するためだけに作られた組織とも言える。
さもありなん。リューネに勝てるのは生身の人間のみ。魔法士である限り、彼女に勝つことなどウィズダムですら難しいのだから。
現在壊滅中。復活の兆しはナシ。
【オペレーション・オーバードリーム】(夢)
・レクイエムのブログにて行われた読者参加型企画のタイトル。略称はOOD。
仮想現実内に意識が取り込まれ、その中でいろいろとドンパチする、というコンセプトの元に作り上げられた世界を遊ぶ企画のこと。
参加者は自分のキャラを作り、それを動かしてWB世界を冒険することができる。
勿論世界兄妹やミーナなどのレクイエム世界観オリジナルキャラも登場する。
武侠艦隊の面々や他の四大天神、そして落日の夢のメンバーなど、この企画でしか登場しないキャラも多数存在する。
【太陽落とし】(絶技)
・「灼爛炎帝」ザラットラは奥義。極熱のプラズマ体をミサイル宜しくぶっ放すとんでもない技である。
通常、プラズマは密閉していなければすぐに空気中に霧散するのだが、これはその隙すら与えない。
あらゆる万象を焼き滅ぼす破滅の一撃である。
だが本編では「万生乃穿」に覚醒したディーの『閃極・狂神乱舞』によりプラズマを断ち切られ、その部分から流入した空気に溶け去った。
【無量百千載】(能力)
・『Id』が守護者は第零位、「世界」の字を冠する筈であった男、ベルセルク・MC・ウィズダムの能力名。
『七聖界』とは技名であるので、こちらが正式名称ということになる。
「無量百千載」とは”永遠”を意味する言葉。始まりにして終わり。故に”一にして全”である。
【三千大千世界】(能力)
・『Id』が守護者は第終位、「世界」の字を冠する予定だった少女、リューンエイジ・FD・スペキュレイティヴの能力名。
今までは唯単に「永久改変」としか呼ばれていなかったが、これが真名である。
「三千大千世界」とはこの全てあらゆるものを包括する世界、すなわち万象。終わりにして始まり。故に”全にして一”である
【カイマート・グランツ】(人名)
・四大天神が一つ、南の風を司る空の帝、「レムリア」の長。
身長168cm、体重50kg、年齢は69歳。絵に描いたような好々爺。
しかしその実大戦を潜り抜けた炎使いである。
とはいえ魔法士としての能力は平均レベル。特殊な能力も持っていなければ、アニルのような頭脳派でもない。
彼の特殊さは、その人当たりのよさにある。
初対面の他人ですら安心させる笑顔に、落ち着きに裏打ちされた口調。
「レムリア」の部下からは”グラン爺さん”や”大じじ”などと呼ばれて親しまれている。
隊長というよりはご隠居。長老といった位置づけの人である。
現在では「レムリア」の実務は引退し、気ままにお供を連れてそこらを飛びまわっているようだ。
御澄とは面識がある模様。他の四大天神を含め、世界のあらゆる空賊の祖として名を知られている。
ミーナと並んで御澄が頭が上がらない存在。
【移ろう世界】(第七世界)
・「七聖界」は第七の世界。”世界乱数”を統括する。
語弊を承知で言えば”偶然”をある程度制御する力ということだ。
たとえば、ランダムな動きに支配されている空気分子が偶然にも「破砕の領域」の論理回路を形成してしまう、といった具合に。
戦闘用でもなく、かといって補助用でもない。
『Id』が未来予知の研究のために付与した能力であり、この世界のみウィズダムが作り上げたものではないのだ。
絶技は保有しない。
【過去は今に追いつけないけど〜】(セリフ・一つの答え)
・「過去は今に追いつけないけれど、今もまた過去から離れることは出来ない」
「deus ex machina」にてファンメイが言い放った、一つの答え。
どんなにあがこうが、過去を変えることは出来ない。
どんなに叫ぼうと、起きてしまったことは戻らない。
どんなに悲しくても、辛くても、それは全て”いま”の礎。
苦しみだけを捨ててはいけない。
悲しみに目を背けてはいけない。
辛かったことも、嬉しかったことも、それら全てがいまの自分をつくっているのだ。
だから、悔いのないように生きてゆけ。
そう、―――全ては、己に胸を張るために!
【金ダライ】(秘宝?)
・人の頭よりも大きい、洗濯に使う金属製の器。
そして19世紀より脈々と受け継がれてきた伝統ある道具
このアイテムの前ではどんなシリアスシーンであろうとも木っ端微塵に砕け散る。
紐を引いたら落ちてくるタイプやドアを開けたら落ちてくるタイプなど様々なバリエーションが存在する。
現在この世界観で確認されているものは
「愛と友情の金ダライ」
「怒りと悲しみの金ダライ」
「夢と勇気の金ダライ」
「愛しさと切なさの金ダライ」
「恨みと辛みの金ダライ」
「努力と勝利の金ダライ」
の六種類だとかそうでないとか。
著作権こそレクイエムにあるが、実際の行使権は香さんにあるのであった
【天意の宿り木】(人名?)
・『Id』が有する巨人生成技術、その媒体となるモノを指す言葉。
”天意”と称される『Id』の意識の末端を人間などの意思持つものに混入し、周りの質量を取り込んで巨人と化させるというものである。
イメージ的には『黒の水』のウィルスのようなものに近い。
末端とはいえ、『Id』の意識をわずかながら混入されているため、シティ・神戸のときとは違い、完全に意思をもった存在となる。
そのため媒介の脳を使用して情報制御を行い、莫大な重量でありながらも二足歩行、はてや跳躍までもを可能としている。
『Id』が有している”天意”は七つ。つまり丁度シティ一つ一つを滅ぼすために作り上げた存在であることがわかる。
また、加えて限定的な『キタヴ・アル・アジフ』を有す個体も存在し、まさに神の鉄槌兵器といえよう。
【キタヴ・アル・アジフ】(防御壁)
・アレイスターに装備された情報制御による時空間防壁。
船体の表面に刻まれた論理回路によって周囲の空間及び時間単位に干渉する。
時空間を無限分割し、時間の到着を遅らせることによって外からのあらゆる攻撃を届かなくする防壁。
そのままでは中から攻撃もできなくなるので、空間を歪ませて防壁の外側へ攻撃は通過させるようになっている。
しかし発動させるにはとてつもない量の論理回路を刻む必要があるため、現実この防壁を装備できるのはアレイスターくらいのものである。
防御性能は高いが、コストに比べると低い。
加えて、一撃でも論理回路を刻まれた外壁に被弾するとその時点で効力は失われる。なかなか厄介なシロモノ。
要するに対抗手段持っていない敵には無敵だが、対抗手段を持ってる敵にはクソの役にも立たないという一長一短極まりない防壁なのでした。
【主よこの魂を憐れみ給え】(技・永久改変)
・リューネの使用する技の一つ。なぜか登場したのは本編ではなく暴走編が最初であった。
空間に波紋を走らせることで爆砕を引き起こす技。要するに空間をたわませて弾く、ということ。
そんな技になんでこんな名前がついているかは永遠のナゾ。なんでも命名したのはミーナだとか?
【キングダム】(秘宝・干渉器具)
・ウィズダムが持つ銀の異常に針の多い懐中時計の名前。丁度手のひらに収まるくらいの大きさ。
製作者はどうもミーナであるらしい。
物理的には確かにそこに存在するのに、情報の海にはその情報の存在が認識されないというだけのデバイス。
勿論なんの攻撃力も持たず、防御力も持たない。
何の役にも立たないこのデバイスだが、真の役目は「熾天満たす光輝の祈り」内で”焦点具”として活用されることにある。
言い換えれば、それだけのために作られたのがこのデバイスである。
【銀目】(欲望のカケラ)
・『Id』の意識の末端を宿した流体金属。
無生物に仮想精神体制御の要領で意思を移そうとした実験の失敗作。
故に”生存”と”適応”の二種類の思考しか受け継いでいない。
体表面をゴーストハックすることにより、様々な効力を持つ論理回路を形成することができる。
本来は空中都市「ワイズ」に幽閉されていたのだが、染み出して地上へと落下し、メルボルン近くの廃プラントへ住み着いた。
【狂偽聖刃】(武器)
・ヴィルゼメルトの愛用する専用外部デバイス。
騎士剣のカタチをとっているが、実際の用途は別にある。
それは、重力制御特化魔法士『代行者』の能力を刃に纏わせることにより、なぎ払った空間を”捻じ曲げる”ことだ。
ひとたびこの斬撃を身に受ければ、その体は斬られた部位に向かって”ひしゃげる”ことになる。
騎士剣などで受け止めても空間からの干渉のため、『紅蓮』や『森羅』レベルの騎士剣でないと受け止めることすら危うい。
本編ではその能力を発揮することなく、ウィズダムの『七聖界・虐殺』によって破壊された。
【幻想使い】(カテゴリ)
・『炎使い』と『光使い』の合成能力。その名の通り光の屈折と蜃気楼によって幻を作り出す力である。
二重の能力でもって屈折を行っているので、それぞれの位置から逆算して使用者の位置を見つけ出すにはそこそこの演算能力が必要とされる。
また、水蒸気の膜により荷電粒子砲などの間接攻撃の威力を大幅に減少させることもできる。
【黒王天牙】(絶技)
・ファンメイの使用する絶技。
その能力とは、端的に言えば彼女の体を構成する黒の水の8割以上を使用した超巨大斬撃である。
限りなく研ぎ澄まし、際限なく打ち固め、生まれ出でる剣は10mを超える大剣。
その表面の分子は常に高速で一定方向に流動しており、チェーンソーのように摩擦で切り裂くということも可能としている。
食らえばその重量と威力に散り、受け止めても削られ切り裂かれる。
単純故に最強。個人での物理攻撃としては最強ランクの威力を誇る一撃である。
【覇城槌】(絶技)
・エドの使用する絶技が一。最も原始的かつ単純、しかしそれ故に強い力である。
ウィリアム・シェイクスピアを構成するメルクリウスの9割以上を使用した巨大戦槌を、上空2万mからの動力降下の加速を以って叩きつけるという滅茶苦茶な一撃。
その威力は凄まじいの一言につき、”天意の宿り木”の外殻ですら粉砕する力を持つ。
物理攻撃というカテゴリの中では頂点に位置する絶技である。
ちなみに、命名したのはどうもファンメイであるらしい。
【弧峠雷我】(人名)
・Idが守護者は第五階位、ラヴィスのオリジナル。
”濯ぎ手”という特殊なカテゴリに分類される魔法士。冠する字は”六道輪廻”。詳細不明。情報規制対象。
【翔星漣華】(ファイル名)
・『魔弾使い』の能力名。周囲の物質より無数の弾丸を生成し、それを”炸裂弾”として解き放つ力。
この能力の利点は、炸裂するまで効果がわからない、という点である。
躱せば炸裂して破片が襲い掛かり、うかつに打ち払えば凍結して動きを止める。
また、ゴーストハックの要領で分子運動制御の命令を伝達させ、予想だにしない角度からの奇襲、ないし即席の地雷生成なども可能とする。
ただ、元になった能力から来るように、情報解体の前には非常に無力である。
この能力の奥義は『天精慙愧』と呼ばれ、一発の弾丸を炸裂させて無数の弾丸を生み出すという倍々ゲームさながらの一掃斉射である。
その数は千を超えて万へと届く。
【桟逆嵐】(人名)
・Idが守護者は第四階位、セロのオリジナル。
”憂える開闢”という二つ名を持つ。”掃除屋”と称されるが、それがカテゴリなのか二つ名なのかは不明。
並びにその他の詳細も不明。情報規制対象。
【怒槌】(ファイル名)
・『天雷使い』の能力名。能力そっくりそのままのオーソドックスタイプであり、斬撃に雷ないし雷光を付与する力。
特大の雷を打ち放つことを奥義としており、それは『雷轟招臨』と呼ばれる。
【S.i.d】(システム)
・「System Imitation Deus」の略。音だけを読めば「種」の意味である。
『Id』が己の意識を宿したシステムのことである。”天意”と同意。
『Id』の作り出す素体はego-systemと称され、「○型ego-system ●type」と表記されるのが一般的である。
廃棄素体になるとそこに「loss」という単語が加えられる。
【逆巻く世界】(世界・番外位)
・「七聖界」には含まれない番外の世界。改変定義は”天候”。
雷を降らそうが雨を降らそうが所詮は電磁力学制御や熱力学制御の延長なのだが、何故だかウィズダムはこんな世界を作った。
理由はおそらく”かっこよさそうだから”というのが一番正鵠を射ている答えであろう。
保有絶技は「セルト・スピリット」。
【疾風怒濤】(ファイル名)
・『疾風使い』の能力名。
空気分子を固めていつ何時でも足場を提供する能力を基本骨子とし、”大気の道”を造ることによって爆発的な加速を提供する能力を有する。
騎士にHunter Pigeonのような慣性制御が備わった、と考えても間違いではない。
能力発動時には、使用者の体の回りに微細な空気の断層が生まれ、炎や氷、果てや荷電粒子砲までのダメージを軽減する働きが存在する。
まさに接近戦のエキスパートたる力というわけだ。
このカテゴリの奥義は『神風』という神速移動術である。
慣性制御ならびに足場を任意に生成できる能力を最大限に発揮しての超高速霍乱は祐一レベルの騎士であろうと翻弄する。
【疾風使い】(カテゴリ)
・『能力融合』による新規カテゴリの一つ。『騎士』と『炎使い』の融合能力である。
だがこの能力、普通に「マクスウェル」と「チューリング」を並列起動するのとそこまでの変わりは無い。
身体能力制御に加え、分子運動制御で空気分子を固め、足場を自在に生むことによる「高速空中戦闘」がこのカテゴリ最大の持ち味である。
自由に空中を移動できるカテゴリは『光使い』をおいて他には存在しない。『自己領域』を発動せずとも自由に空中移動可能な能力がこれである。
特異な能力ではなく、近接戦闘において圧倒的な選択肢を提供する力こそが、このカテゴリなのだ。
【シュバルツバルト・MC・ガルガンチュア】(人名)
・謎の組織『落日の夢』の長。
LGOに直接は関係しないが、十九章にてその一端が垣間見られたためにここに記しておく。
詳細は一切が不明。MCというミドルネームからウィズダムと何か関連があると予想されるが、謎。
「零れ落ちた世界」である。詳しくはレクイエムのブログにて行われた読者参加型企画「ワールドクライシス」にて。
【神獣使い】(カテゴリ)
・『人形使い』と『光使い』の複合能力。
詳細を端的に言うならば、『ゴーストハックの獣』を生成する力である。
人形使いのゴーストハックを光使いの重力制御によって固定する力。
デコイや囮などには最適の力である。
【真・HunterPigeon】(空の剣)
・LGO11章においてその存在が確認された飛空艦艇。
限りなくHunter Pigeonに近いフォルムを持つ謎の船。
「武侠艦隊」に所属しているものと見られるが、一切の詳細は不明である。
ヘイズが駆るHunter Pigeonは試作機のため、こちらはもしかしたら完成形なのかもしれない。
相違点は機体色が群青なことと、大きな”翼”を持っていること。
「オペレーション・オーバードリーム」の「カタストロフ・オーバーチュア」にて、機体名が「レイヴン」ということが明らかにされた。
【狂える世界】(世界・番外位)
・「七聖界」には含まれない番外の世界。改変定義は”数値情報”。
ある意味では「移ろう世界」に酷似している世界ともいえる。
情報の海におけるあらゆる”数値”をランダムに改変することによって何もかもをぐちゃぐちゃにする世界。
たとえば炎を放ったとして、その温度がいきなり0℃になる、とか。
他に衝撃力120kgの拳の打撃が1200kgに変わる、とか。
勿論後者では殴った拳は砕けるし、前者では炎など存在できない。
故にここは”狂える世界”。全て例外なく己を見失う狂気の世界である。
絶技は保有しない。
【スカーレット・FD・ヒメリアス】(人名)
・ガルガンチュアと同じく、『落日の夢』のメンバーである少女。
リューネと同じミドルネームを持つことから、なにやら関連があるとみられるが詳細不明。
通称ヒメ。LGOには名前だけ登場。「ワールドクライシス」にて敵として登場する。
【変則調律】(絶技:ワールドノイズ)
・リューネが自らに禁忌と課していた技。
同調対象の構成情報をデタラメに書き換え、自己崩壊を起こさせるという防御不能の絶技。
存在強度の強い人間ならば抵抗が可能だが、それでも手足を引きちぎられるくらいの損害は蒙る。
ただこれは『永久改変』の中でもかなり深い干渉なので、発動までには数分を必要とする。ただし、これは「戦いの口上」前の時である。
【スターレインボウ】(武装)
・ミーナの愛用する二丁拳銃のうち、大口径の方。
連射性能はそこまで高くないが、代わりとして威力・貫通重視のコンセプトとなっている。
アステルカレイドと共に”装弾口”が存在しない銃。
その正体は内部に能力ファイルを仕込ませ、I−ブレインの演算力を使用して炎弾や氷槍を発射する、という”悪魔使い式デバイス”である。
内蔵されている能力ファイルは5つ。火炎弾・氷槍弾・過重力弾・圧搾大気弾・荷電粒子砲である。
もう一つ、”後付け”による能力追加があるらしいが、未登場。
【鍛鉄庭園】(ファイル名)
・『鋼使い』時の能力ファイル名。
その詳細は、端的にいってしまえば『騎士剣の創生』である。
周りの物質をゴーストハックし、無数の騎士剣を生む力。
さらに加えてその生み出した武具に身体能力制御を付与し、無数の神速斬撃と化すこともできる。
ただし、無数の騎士剣を生み出すといっても錬のI−ブレインスペックではその全てに独立した行動を取らせることは不可能である。
なので効果範囲の括りは騎士剣一本一本ではなく、”生成された全て”を一つとして認識される。
そのためある武具のみ加速係数を下げたり、もしくは上げたり、といった細かい調整を行うことは出来ない。
ただ、生成した武具の数が10くらいならばその限りではない。
また、ミスリルを使用しないで騎士剣を形成するため、情報解体を行うことも不可能となっている。
この能力の奥義は無数の剣を束ねて弾丸のように相手を斬り刻む技であり、その名を『斬魄』という。
古今東西のあらゆる武具を再現可能なこの能力は、まさに「鉄工所」の名に恥じぬ能力であるといえよう。
【全てを越えて輝く日】(可能性:世界の希望)
・それは未来。それは明日。それは世界。それは青空。
希望の象徴。大いなる太陽。この世界に生きるものが誰もが胸に秘める、明日への希望が叶う日のこと。
誰もが笑顔で暮らせるような、そんな日。
夢想だろうと、理想だろうと蔑まれようが魔法士たちはその日を目指して戦い続ける。
【世界】(摂理・概念)
・この場合の世界とは抽象的な現世のことではなく、”情報の海”そのもののこと。
『天使』や『調律士』、『御使い』などの情報の海そのものを根本から認識できるカテゴリが会話で”世界”という呼称を使うときにはこちらを指す。
また同時に、『七聖界』のように周囲という限られた空間を指す場合などもある。
……作者も実は完璧には区別ついてないかも。
【世界兄妹】(化け物二人)
・ウィズダムとリューネのこと。
厳密に言えば血は繋がっていないが、あの二人は誰がどう見ても兄妹である。
【光輝投影】(ファイル名)
・『幻想使い』のファイル名。
幻を作り出す能力はそのままだが、応用として分子運動制御で作り出した微細な氷の結晶で相手を包囲し、
そこに荷電粒子砲を乱反射させることによって回避不可能の絶対領域を作り出す、という凄まじい技を可能とする。
加えてその結晶にも幻想を施すことにより、さらなる領域を作り上げる。
一度囲まれれば回避も脱出も不可能とさえ言い切れる力。
また、氷の結晶は任意に水蒸気爆発をもって廃棄することが可能であり、これら全てをまとめて『万華響』という。
『能力融合』で作り出された六つの能力の中でも最強といえる力であろう。
【世代】(呼称)
・『Id』における”守護者”の開発された時期を示す言葉。
オリジンと呼ばれる者たちは”第一世代”であり、LGOに出てきたセロ・ザラットラ・ラヴィスは”第三世代”である。
ヴィルゼメルトは”第二世代”の素体に”第三世代”の天意を使用していることから、オリジンとアドヴァンスドのハーフかクウォーターのような存在。
”第二世代”の魔法士についてはまともに最早生存しているものは誰一人いない―――はずであったが、一人(二人)の犠牲と引き換えに、ある二人は生きることになった。
それについてはLGOとは関係がないため割愛する。
詳しくはレクイエムのブログにて行われた読者参加型企画「ワールドクライシス」にて。
【絶技】(一つの到達点)
・切り札や奥の手。奥義の別称。「世界」の技に限定して指すこともある。
また、絶技を越える究極のものとして、「最終究極絶技」なるものが存在する。
それは三つ。『七聖界・無窮太極』、『熾天満たす光輝の祈り』,
『あの空の向こう側へ』。
【七聖界】(世界)
・『無量百千載』を以って発動するウィズダムの能力。
「あの空の向こう側へ」ではこれが彼の奥義とされていた。
周囲の空間の固有情報定義を改変することで、その内部を”自分 の世界”として展開する。
矛盾をきたさないようにするため、改変する定義は一つの世界につき一つ。 勿論例外も存在する。
「あの空の向こう側へ」で使用された世界は、運動係数制御の「揺蕩う世界」。空間干渉の「蠢く世界」。
光学統御の「輝く世界」。
分子運動制御の「哭する世界」。重力制御の「轟く世界」。時間単位改変の「凍れる世界」。そして世界乱数制御の「移ろう世界」である 。
七、という数字に別段意味は無く。ただウィズダムが語呂がいい から使っているだけである。
他には摩擦係数制御の「嘯く世界」に、存在確率制御の「綻ぶ世界」 であり、実際には20,30の世界が存在する。
射程はそれぞれ異なり、”世界”として完璧に確立させるのであれば、小さくで半径15m。大きくて50mくらいの大小がある。
【七聖界・無窮太極】(究極絶技:世界の叫び)
・途方も無く狂った賢人。ベルセルク・MC・ウィズダムが最終絶技。
『無量百千載』によってありとあらゆる概念を含ませた”世界”を強引に起動させ、
自己矛盾を起こさせて一帯の空間を情報の海ごと”自己崩壊”させるというとんでもない技。
発動すれば回避することも防御することも阻止することもできない。
『万象乃剣』が世界を切り裂く剣ならば、こちらは世界そのものを根本から葬り去る一撃である。
ちなみにこれは『Id』によって授けられたものではなく、ウィズダム自身が編み出した究極の一なのだ。
あまりにも強力すぎるため、ウィズダムをして発動にはセキュリティプロテクトの解除を必要とするほど。
解除に際して特定のキーワードを発する必要があり、ウィズダムはこれを”戦いの口上”と呼んでいる。
”世界”の名を冠する、始まりより終わりへと導く者の言霊。
それは古。祭事と政治が同義であり、繚乱たる戦舞によって全てが定められていた時代の記憶。
その言祝ぎを以って彼は真に世界を紡ぐ者となるのだ。
究極絶技の一。
【七聖界・鏖】(絶技)
・ウィズダムの奥義其の弐。一文字で”みなごろし”と読みます。念のため。まあルビはオーヴァーキラーですが。
『七聖界』の世界を超高速で切り替えながら相手をぼっこぼこに打ち砕くという、まさに一人リンチ。
『七聖界・虐殺』が複合起動ならばこちらは連続起動。情報の海の嵐に飲まれて消えろ。
【七聖界・虐殺】(絶技)
・ウィズダム君の奥義其の壱。絶対破砕の異名をとる奥義。
その詳細とは『蠢く世界』を基盤とした複数世界の複合起動による空間爆砕である。
『アレイスター』の『YHWH』の要領で周囲の空気を圧縮してプラズマ化。
それを空間圧縮によってさらに凝縮し、空間爆砕によって”地上の太陽”を作り出す大技だ。
其の威力は町一つを灰燼に帰す程。指向性をもった原爆と考えてもいい。
【熾天満たす光輝の祈り】(究極絶技:世界の祈り)
・フィアとリューネ。『天使』と『調律士』。世界の見守り手たる二人によって発動する究極絶技が一。
フィアの『奇蹟の詩』によって一帯の世界を支配下に置き、そこへリューネの『魂の詩』をもって調律。
内部を”あらゆる情報制御を禁止する”世界と化す技だ。『魔法士殺しの刃』など及びもつかぬ。
加えて、この世界の内部は情報制御と同時に”攻撃性”を封印する『楽園』である。
害意・敵意を持っている者達がいれば自然と”攻撃したくなくなる”のだ。
ここは、ずっと平和な場所。
本来ならばリューネ一人で発動可能なのだが、フィアを加えたために『楽園』の追加効果が付加された。
リューネ一人で発動させた場合は、純粋に情報制御のみを禁止する空間を作り上げるのみである。
【蒼天】(武器)
・月夜と真昼が開発した、錬専用のナイフ形外部デバイス。
長さからすれば短刀としても差し支えない。澄んだ青色の刀身に微細な論理回路が刻み込まれ、柄には太陽と月のレリーフが刻まれている。
錬の能力を完全にするために作られたデバイスの一つ。このナイフの中には『騎士』の能力が織り込まれている。
これによって錬は普段脳内を占めている複数の能力を廃棄し、変わりに一つ一つ独立した能力を秘めた外部デバイスを使うことで
I−ブレインの全演算能力を一つの能力に振り向けれるようになったのだ。
もとより錬の演算速度はフィアやヘイズなどを除けば世界最高クラス。
それがI−ブレインの中で仮想的にファイルを展開することなく能力を使えるようになれば、それらは全て第一級の能力者と拮抗する。
柄を掴むことにより有機コードでI−ブレインと『蒼天』を直結し、能力を使用することができる。
ただ、徹底的に演算補助の方向で作り上げられたため、情報解体の能力は有していない。
【蒼天行路】(組織・空の盾)
・世界を四分する空賊「四大天神」が一。西の風を司る空の盾。
本来は空賊などではないのだが、その規模・影響力からいつしか「四大天神」の一つに数えられた組織。
その実態は西欧に根を下ろす巨大な隊商統括組織。
大戦終了後に隊商の航空ネットワーク並びに空輸システムを作り上げたことにより大成。
以後、情報と移動・運輸手段を提供するという様式を確立し、現在へと至る。
シティからの要請も受けることもあるらしい。
取締役はユリス・K・ブリガンディ。「ユリィ姐さん」と親しまれる三代目である。
【束縛の領域】(技名)
・前作「deus ex machina」にてヘイズが対『黄金夜更』用に用意した二つの切り札の一つ。
「破砕の領域」の論理回路の効果を情報解体ではなく、ノイズメイカーの効果に変えたもの。
精度としては完成には程遠く、精々魔法士の演算効率を半分にするくらいである。
ちなみにもう一つの切り札は前作にて登場した「破滅の領域」である。
【太陽の針】(技名)
・サクラの新技。
「天の投網」の向きを外側に変えただけの技であるが、つまるところ全方位射出の「魔弾の射手」ということである。
多数の敵との戦いに適する技。ただしナイフ使用量がはんぱない。
弾数的な意味ではなく、全方向をカバーするために。
【戦いの口上】(真言)
・ウィズダムとリューネが、己の担う”世界”の名を体現する際に言祝ぐプロテクト解除キーワード。
これを行うことによってウィズダムは『七聖界・無窮太極』を。リューネは『熾天満たす光輝の祈り』を使用可能となる。
始まりにして終わりであるウィズダム。終わりにして始まりであるリューネ。
彼ら二人は対極の存在であり、また同じ存在であるが故に、口上も対を為すような構成をとっている。
―――我等は、世界を紡ぐ者也。
『ベルセルク・MC・ウィズダム 戦いの口上』
八卦より出で、四象を通じ、両儀へと至り、太極を掴まん。
地水火風万象四大、各々八道に入りて三十二仙。
陰を負いて陽を帯び、剛柔纏いて虚実を宿し、また六陣。
生まれ過ごし患い倒れ、四門へ出遊、輪廻を終える。
朝に死に夕に生まれ昼に老いて夜に病むならいなれば。
黄昏と共に出で、朝ぼらけと共に立ち去り行く。
―――我、始まりより終わりへと導く者也。
『リューンエイジ・FD・スペキュレイティヴ 戦いの口上』
太極より出で、両儀を通じ、四象を仰ぎ、八卦へと至る。
道天地王万象四大、各々八方へ捧げて三十二相。
九山八海を昇りて万由旬。四天を廻りて帝釈を掴む。
須弥を抱いて日月を巡り、三十三天を大千へ為す。
悲しみの闇に現れて、夜明けを告げて明日を言祝ぐ。
―――我、終わりより始まりへと導く者也。
【ただそこにある】(世界の欠片)
・「あの空の向こう側へ」で示された、「deus ex machina」、「Life goes on」を含む全作品の中核となる概念。
ウィズダムとの死闘により上空へと吹き飛ばされた錬が、無意識に青空を見て気づいたこと。
たとえ地上では最早失われたといわれていようと、青空は雲を抜ければ確かにそこにある。それはずっと、ずっと変わらないこと。
気づいても、気づかなくても、いつだってそこにある存在。それはちっぽけなことで、それだからこそ、本当に大切なこと。
それは横にいてくれる大切な存在でもあり、当然のように側にある生きるための力をくれる思い出でもあるもの。
それこそが、『ただそこにある』というものだ。
【蠢く世界】(第二世界)
・「七聖界」が第二の世界。”空間”に完勝する世界である。
世界の上位構成因子であるものに干渉するため、射程は少し短め。
空間斬撃や空間爆砕、空間転移などを自在に操る。
保有絶技は「死出の槍」。空間の裂け目を”槍”に見立てて全てを貫く防御不能の攻撃である。
【暁】(技名)
・「アインシュタイン」を使用して行う錬の新技。
とはいえ、特別な情報制御を行うわけではない。ただ空間をわずかに歪ませるだけである。
この技には小道具が必要で、情報強化によって大気摩擦を無視するように設定された物体が入用。
サクラの使うナイフでも勿論オーケー。
「アインシュタイン」による空間歪曲で空間を上下にループさせるように繋げたら準備は完了。
そこに大気摩擦を無視する物体を投げ入れるだけである。
空間がループしているため、落ちた物体は再び上からまた落ちてくる。たったそれだけ。
だがしかし、それを放って置いたらどうなるか。
大気摩擦を無視するようになっているため、その物体は燃え尽きることなく落下し続ける、つまりは加速し続けるのだ。
これはいわば、運動エネルギーを保ったまま、位置エネルギーを再び得るという永久機関。
最終到達速度は秒速15km以上。それは最早途轍もない破壊力を得た”砲弾”と化す。
「魔弾の射手」をも凌駕する速度を以って敵を貫く逆昇りの流星。それが「暁」なのである。
土壇場で本編未登場となった可哀想な絶技である。
【deus ex machina】(作品:二歩目)
・二作目。良い意味で肩の力を抜いて書くことができました。『調律士』ことリューネの物語です。
バトルバトルバトルの連続だった「あの空の向こう側へ」とは異なり、「日常」も表現しようとしたお話。
ちなみによーく見ればバトルは三回しかないんやでー?
「生命讃歌」の現実への一歩の物語。
どうにもリューネは皆さんにかなりの人気がある模様。善哉善哉。
やはりあの「生きたい」と決意を固めるシーンがよかったからでしょうかね?
彼女の活躍はどうぞ学園の方でご堪能下さい。
「あの空」とは違ってこの物語は完全に「続くもの」として書きました。
そこかしこに異様なまでの伏線が存在してます。読み終えた今、探してみるのも悪くないのでは?
この「deus」はちゃんと自信をもって皆様に公開できるものと思っておりますー。
あ、おまけコーナーはちょいとやりすぎたかなーとは思ってはいますのでw
【魂の詩】(絶技:世界調律)
・リューネの使用する絶技。また、『三千大千世界』をもって行う『永久改変』の総称でもある。
そのため具体的な効果云々というものはなく、その時その時においてリューネが『調律』するものによって効果は異なる。
彼女がよく使用するのは空間に波紋を走らせて敵の物理的防御を無視して吹っ飛ばす”空間爆砕”こと『主よこの魂を憐れみ給え』や、
『暗黒聖典・白骨街道』と同種のタイプ、情報強化を剥ぎ取る時空乱流を叩き込むという”物質崩壊”こと『行け、戯るる波よ』などが存在する。
しかし、真なる『魂の詩』というものは、世界の完全なる調律のことである。
すなわち、”万象の変化”を禁ずるという時間停止ならぬ『世界停止』ということだ。
”あらゆる情報制御を禁止する”能力。そのレベルまで達した『魂の詩』は、窮極絶技・『熾天満たす光輝の祈り』に姿を変える。
【天意】(概念・意思)
・複数の精神集合体である『Id』の意識の一部ないし末端を指す言葉。同時に『Id』全体の総意を表すこともある。
極めて強い”欲望”を内包したものであり、イメージ的には黒の水のバグのような存在に近い。
”天意の宿り木”は人間など意志の海へのチャンネルを持つ存在にこの『天意』を埋め込んで作られたものである。
人工知能と言うのは語弊があるが、そう捉えても構わない。
寄生した存在のチャンネルを使って情報の海へと干渉し、自らの役目―――今回の場合はシティの破壊にもっとも適した姿を作り出す。
それすなわち”天なる意思”。「あの空の向こう側へ」でウィズダムが呟いた言葉はこれを指していたのである。……多分。
【天下を貫く風】(概念)
・レクイエム世界観において「強大な可能性」「世界の命運を担う者」などを指す言葉。
かいつまんで言えばその時勢において何か重大な役割を果たす人物の事を言う。
「deus ex machina」で言えばリューネのこと、「Life goes on」で言えば錬たちのことである。
必ずしも一人と言うわけではない。
誰が言い出したと言う事でもないが、それでも世界を左右する選択の岐路に立つ者には、この言葉が与えられる。
【天時・帚木】(技名)
・イルの奥義が一つ。
鍛え上げられた体術でもって攻撃を受け流すと同時に存在確率制御によって触れた部分を”抉り取る”という攻防一体のカウンターである。
受け流さずに真っ向から受け止めた場合、相手は存在情報に矛盾をきたして攻撃部位から自壊してゆくことになるが、
こっちのバージョンは人間には通用しない。矛盾を抑制する力はイルのそれよりも人間本来の存在の方が強いからである。
なので、相手が人間ならば攻撃を受け流しつつ抉り取り。相手がゴーストハックなどであったら真っ向から受け止め自壊させる、ということになる。
難度は普通逆であるので、イルの鍛え抜かれた体術があるからこそできる技だ。
本編ではなんと『Id』が守護者は第五位、「転法蓮華」ラヴィスの奥義『胎内巡り』の第三形態たる巨人を消し飛ばしている。
【天雷使い】(カテゴリ)
・『騎士』+『光使い』の組み合わせでできたカテゴリ。名前の通り雷を操ることを主眼に置いている力。
詳細は、身体能力制御によって加速したナイフないし騎士剣によって真空を作り出し、そこへ放電、つまり真空放電現象を起こすというもの。
なので雷そのものを生むのではなく、斬撃に雷がついてくるという形になる。
尚、指向性と共に重力制御も付与させてあるため、自分自身に落雷する、ということはない。
この力自体はそう強いものではない。最初の一発で相手を気絶させるという奇襲向けの力である。
【参儀】(称号)
・シティ・シンガポールが誇る三人の騎士。
自治軍『アトラ』内で最強の名を冠する魔法士たちであり、
名前と称号は「天帝の剣」ジョシュア・G・アインザッツ、「地神の槌」ヘルガ・バーティントン、「人皇の矛」ブラウンバック・スフォルツァンド。
各々「アス」、「レン」、「ヴァルグ」という特殊な騎士剣を持つが、本編ではその力を発揮することはおろか起動すらできずにイグジストに殺された。
ヴィルゼメルトと並んで本編でもっとも不遇なキャラ。三人が連係すればなんとかディー(森羅ナシ)くらいの実力にはなるのだが。
ま、いずれにせよ、ぶっちゃけやられ役である。
【ドリル】(漢の夢)
・合体ロボやレーザーなどと並ぶ、というよりはそれに付随する少年の夢。
断じて細っこい螺子ではなく、うさんくさい円錐がぎゅんぎゅん回る形状のことを指す。
この形状の前にはどんな物理法則も意味をなさない。
ただ突き、穿ち、そして貫徹するは虚仮の一念。幼い頃に夢見た想いの結晶である。
というか野暮なことは言うな。な?
【無窮の獣】(ファイル名)
・『神獣使い』のファイル名。ゴーストハックによって獣を創生し、光使いの重力制御で固定する力。
攻撃時にのみ重力制御の割合を変化させることで威力を増す方式を取る。一度に生成できる獣は30体前後。
しかし奥義としてたった一匹の獣に全てを込める『大神殺し』というものが存在する。
これは全長10mにも及ぶ狼を作り出すものであり、怪獣宜しく荷電粒子砲を吐かせることもできる。
接近戦に使用する機会は滅多に無いが、攻城戦などには重宝する能力である。
【始原鋼剣】(武器)
・イグジストの愛剣。
『紅蓮』をも超える長さの刀身と、それに合わせた人の肩幅ほどもあろうかという肉厚の幅。
その威容はまさに岩山から直接削りだしたような”鉄塊”である。
従って重量はとんでもなく、置いただけで椅子くらいなら砕ける。
情報解体の能力は有していないが、その代わりこの剣は『超振動』を発することができる。
分子の結合を弱める周波とでもいおうか。切り裂くのではなく、”叩き切る”という彼の戦闘スタイルを補助する力である。
一回に一瞬しか発動はできないが、その代わり破壊力は甚大。ファンメイの黒の水の結合すらあやふやにさせた、というから恐ろしい。
まともに食らえば、たとえ『紅蓮』や『森羅』だとて無事ではいれないだろう。この奥義は『水神』と呼称される
【暗黒聖典・白骨街道】(絶技)
・ウィズダムの新技。名前からしてわかるようにエゲツねぇ技です。
『凍れる世界』をベースにした力で、周囲のあらゆる物質に対し過剰な情報流を以って存在そのものを徐々に”風化”させてゆくという荒業。
”情報強化されている”という外皮を剥ぎ取ってゆく能力でもあり、この力の前には全てが始まりの姿を取り戻す。
例えばサクラの『魔弾の射手』をこの能力の内部で放ったのならば、分裂したナイフは大気摩擦によりあっというまに消し炭となってしまうだろう。
”摩擦を無視する”という情報強化を剥ぎ取られるのだから。
存在情報の強制劣化と言い換えてもいい。何の情報強度も無いものは風化して消え去っていくだろう。
【暗黒聖典・弑虐連鎖】(絶技)
・『暗黒聖典・白骨街道』と対を為すウィズダムの絶技。
その能力とは、存在情報に干渉する「綻ぶ世界」を基本としたもので、端的に言うならば、”天使の翼”の癒しの対極たる力である。
”天使の翼”が発動者の”健康な体の情報”を負傷者に同期させ、徐々にそちらへを合わせてゆくものであるのに対し、こちらは真逆。
”負傷している”という情報を他人へとどんどん感染させてゆく侵食型存在情報制御なのだ。
常にコンディションを最悪なものに落とし込む狂った絶技で、有効射程範囲は”天使の翼”の半分程度で、大体半径2kmくらい。
『白骨街道』と組み合わせるとまさに殲滅兵器。一対多に特化した無差別攻撃といえよう。
【鋼使い】(カテゴリ)
・錬が『能力融合』によって作り出したカテゴリの一つ。組み合わされたものは『騎士』と『人形使い』である。
自ら鉄を鍛え、使役するこの能力は正に『鋼』の一言に相応しい。周りのあらゆる物質より任意の武具を作り出す、という能力である。
能力ファイル名は『鍛鉄庭園』という。
【花散里】(技名)
・サクラの奥義が一。『天の投網』を外側向きに複数個生成したような感じの技である。
具体的には、天の投網でねじれ狂ったナイフの破片一つ一つからそれぞれまた『天の投網』を発動する、というもの。
数万数億の刃の乱舞は光を反射し花が散るように舞い踊る。
【万生乃穿】(絶技)
・最強の騎士剣『森羅』の秘める最終奥義。厳密にいえば『森羅開放』状態のディーが使用する絶技である。
『森羅』を最強足らしめる所以、『殲滅曲線描画機構』を応用した能力。
もともと『殲滅曲線描画機構』、すなわち『万象乃剣』とは”敵”を滅ぼすために最も効率の良い最適運動曲線を導き出すという力である。
”敵”を滅ぼすためならばどんな攻撃が間に入ろうが一切構わない。ただ倒れようとも敵を討ち果たす諸刃の剣だ。
『万生の穿』とは、その”敵”の認識を任意で変更できるようにした力である。
どういうことかというと、敵魔法士の放った攻撃を”敵”と認識することにより、その攻撃を打ち砕くのに最も適した運動曲線が導き出せるのだ。
これにより、ディーは不必要な負傷を避けることができるようになり、同時にほぼありとあらゆる攻撃に対応できるようになったわけだ。
また、敵の攻撃だけでなく、周囲の壁なども”敵”と認識することにより、らくらく切断できる。
ぶっちゃけ発動すれば認識したものに線が見えて、それをなぞれば切断できるってことだ。……直死の魔眼?
ちなみに祐一が『森羅』を使用したときの最終奥義は『万消乃殲』と呼ばれ、別名を『崩壊殲刃』という。
ていうか『万消乃殲』や『七聖界・虐殺』とかは暴走編・「不思議の国のセラ・後編」で使われてたんだけど誰か気づいたかなー?
【ビアナ・ルイス・エルト・セロ】(人名)
・『Id』が守護者は第四位、「留まる破滅」の名を冠する魔法士。
I−ブレインのカテゴリは『騎士』に属するが、使用するデバイスは剣ではなく、”槍”。
剣よりリーチで勝り、攻撃部位は線ではなく点。加えて遠心力を利用したなぎ払い、と応用力溢れる長槍を自在に操る担い手である。
『イグジスト』を剛とするならば、セロは柔にも比重をおいた剛。
錬の猛攻を完全に防ぎきり、果てやピンポイントで打ち返す、といった絶技もこの男だからできることである。
運動加速度は75倍と150倍。本来ならば錬と相討つことはできたのだろうが、不運にも錬を殺しきる前にフィアを傷つけようとしてしまい、
激昂した錬の新たな力、『能力融合』の前に散ることになった。
【終日御澄】(人名)
・四大天神が一つ。東の風を司る空の剣、「武侠艦隊」の艦長。
どんな窮地、どんな劣勢でも笑って切り抜けていく姿から「呵呵大将」の二つ名を奉じられている。
元々はどこかのシティ空軍、あるいは空賊の長であったことから「艦長」と呼ばれる人物。
ゲリラ戦のエキスパートであるが、その戦闘能力はゲリラの域に納まるものではない。
彼の戦術は魔法士を使わない。―――『魔法士殺し』
ただ生身の人間でも戦術を駆使することによって魔法士をも手玉に取れると、ただそれだけを証明するためだけのもの。
しかしそれはいまや「人類最強」の畏怖と共に御澄率いる「武侠艦隊」の二つ名となっている。
戦闘で勝てなくとも戦術で圧倒し。
戦術で勝てなくとも戦略で打倒し。
どれだけの戦力を持ってこようが、彼の戦は揺るがない。
戦力、保有艦隊数、火力。「武侠艦隊」に勝る組織はそれこそ星の数ほどある。
だがしかし、戦闘の最後に立っているのは彼らなのだ。
愚直なまでに積み重ねたものは最強であると。それだけを彼らは信仰している。
『Id』を脱走し、イグジストとの戦いで傷ついたミーナと偶然出会い、そのまま彼女を賓客に迎えることになる。
ちなみに独身。ミーナを賓客として迎えていた時期、彼女に絡んだら問答無用でスーパーコンボ級の乱舞を決められてぶっ飛ばされたことがあるとかないとか。
【嘯く世界】(世界・番外位)
・『無量百千載』によって生まれたウィズダムの新しい『世界』。
この世界が統御するものは”摩擦係数”。
大地と足の裏の摩擦を零にすれば地を蹴ることも踏ん張ることも出来ずに倒れ伏し、
ウィズダムの服や皮膚の摩擦を零にすればあらゆす攻撃を受け流すことができる。ただし物理攻撃限定。
攻撃用ではなく、あくまでも攪乱用のための世界である。保有絶技は『ゼロファイター』。
【武侠艦隊】(組織・空の剣)
・世界を四分する空賊「四大天神」が一。東の風を司る空の剣。正式名称は「武侠艦隊・グレイテストロックス」
構成人数は「四大天神」内どころか世界中見渡しても最小レベル。加えて武侠艦隊は魔法士の構成メンバーを一切持たない。
メンバーは全てただの人間。だが、彼らはこれまでに数多くの相手を叩きのめしてきた。
魔法士でないのに魔法士をも圧倒するその戦術、個々人の技量。
いつしかついた二つ名は「人類最強」。最小にして最強を名乗る集団である。
義を以って侠を為す、という言葉をスローガンに掲げる組織。その団結力はどこの空賊よりも強い。
そも、彼らが空賊を名乗るのは、”空賊もできる”というだけであって、実際の彼らは地上・ゲリラ戦を得手とする。
艦長は終日御澄。彼を人呼んで「呵呵大将」。どんな苦難も笑って突破する豪傑である。
極東を本拠にしているらしいが、詳しい実情を知る者はいない。
ウィズダムやミーナと一時期交流があったようだが、未確認情報。
ちなみに元ネタは巨匠・押川春浪の小説「武侠艦隊」。
【ぶふぉあ】(擬音・口効果音・魂の叫び)
・驚いたときとか、予期せぬ出来事に遭遇したときに自然に発せられる口擬音。
声学的な分類では音声の範疇には入らず、生理的音と表情音の中間に位置づけられる音のこと。
「ぶふぉあ」単体でも意味は通じるが、そのあとに「w」をつけるとより臨場感が溢れることから、近年ではこちらが多用され、常用となっている。
音節としては最後の半音は数えられず、特殊なモーラ音素扱い。つまるところ新しく生み出された23番目の音素とされているようだ。
音が3つあるのに音素とはこれ如何に。謎である。
ちなみに著作権は雷師さんにある。
【ブルーブルーブルー】(秘宝・約束の証)
・リューネがいつも持っている青色の宝石のペンダント。
誰からもらったのか、どういう機能があるのか、何故いつも身につけているのか、詳細は一切不明。情報規制対象
【煉雀獄焔】(武器)
・ザラットラが使用する専用外部デバイス。
杖の形状を取っており、先端の宝玉が熱線を内部で凝縮、一定方向より射出する仕組みになっている。
また、乱反射させることも可能で、その場合は煉獄のシャワーが降り注ぐ。
指向性の高いエネルギー兵器のレセプターとでも思えばいい。
ちなみに「プルガトリオ」とは煉獄の意味である。
【崩れる世界】(世界・番外位)
・「七聖界」には含まれない番外の世界。改変定義は”ベクトル”。
主に攻撃に対して使用される。威力の大小に関係なく、力の向きを変更して受け流すことができる世界。
七祈さんのオリキャラ、咲夜の使用する「紅散華」を思い浮かべていただけるのが手っ取り早い。
ドラえもんのひらりマントという表現はマジ言い得て妙。
保有絶技は「ヘヴンフォール」。
【凍れる世界】(第六世界)
・「七聖界」は第六の世界。”時”を司る。
時間単位を改変し、−のベクトルに相手の時間を落とし込む世界。
最大で光速度の99,9%まで落としこめる。『自己領域』を発動してようやく同じ時間単位になる、ということだ。
自分自身にも発動することは出来るが、その場合中から解除することはできなくなるため、誰かが外から解除してくれるのを待つしかない。
「あの空の向こう側へ」の最後で致命傷を受けたウィズダムは自らの体にこの世界を付与し、あらゆる傷を停止させた。
保有絶技は「牢獄」。
【ベイパーブラスト】(技名)
・錬の新技。というか要するに『炎神』と『氷槍』を同時に起動することによる水蒸気爆発である。以上。
【ヘカトンケイル】(武器)
・錬専用外部デバイスNo,3。黒い手甲の形状を取る『人形使い』の力を宿す一品である。
甲の部分に結晶体が埋め込まれており、また、そのまま敵をぶん殴ることも十分に可能。
手甲、というよりはむしろ指抜きグローブ型ガントレットという方がしっくりくるだろうか。
尚、『ヘカトンケイル』とはギリシャ神話におけるとんでもなく手が多い神様だか巨人だかの名前である。
【奇蹟の詩】(絶技:世界調停)
・フィアの使用する絶技。『天使』の使用する同調能力の総称とされることもある。
内容は唯の同調なのだが、ウィズダムと出会い、リューネに教えられた今では、フィアの同調能力は『世界』のレベルまでに類感する。
対象範囲世界におけるあらゆる”攻撃性”を封印する力。別名は『楽園』。
『龍使い』に通用しないという弱点は未だ改善されていない。ただ、”通用しない”だけで周りの大気を持って”拘束する”ことは可能である。
例外として『凍れる世界』や『暗黒聖典』などの上位世界への干渉のみ内部使用を許してしまう。
【ベルセルク・MC・ウィズダム】(人名)
・「あの空の向こう側へ」で登場した、レクイエム作品最初のオリキャラ。にして最強最悪の存在。
最早同盟内の全ての小説を超えて最強の魔法士と認識されるようになってしまったラストワン。
周囲空間の情報定義、すなわち『世界』そのものの根源情報を改変することができる能力者。『御使い』のカテゴリを持つ魔法士である。
能力名は『無量百千載』。これは永遠、無限を意味する仏教用語のことだ。
周囲の世界を”自分の空間”として戦うことを好み、『七聖界』というそれぞれ一つずつ任意の情報定義を改変した”世界”を保有する。
『途方も無く狂った賢者』、『戦神殺し』、『金剛伽藍』、『ラストワン』など様々な二つ名を奉られている。
が、もともとウィズダムは『Id』が守護者は第零位、『世界』の字を受けるはずであった存在なのである。
しかしその特異すぎる異能と、性格面での調整、さらに加えて強靭すぎる自我を持っていたため、”守護者”の任は与えられず、空中都市『ワイズ』の番人になることになった。
誕生する際、まだI−ブレインだけの存在の時に能力制限を受けており、それが故に「あの空」では一つの絶技も”思い出すことなく”、錬たちの前に屈した。
制限されて力は3割。だがそれでも十分に錬ら五人を苦しめた。
まさに窮極。この世界において”絶対”を体現する2人の片割れである。
【変なヤツ】(人名)
・友情出演? LGO第十章においてチラリとウィズダムが漏らした「和服の少女」。
勿論その正体は●●。何があったか、詳しくは七祈さんの「続・独立交錯」を参照のコト。
【マジカルロジカルラジカルあみだ】(ゲーム?)
・WB世界において昔流行った(らしい)ゲームの一つ。
これでもかというほど色んな数学的関数を組み込んだ三次元あみだくじのことである。
くじというよりは最早迷路。一度はじめたらゲーム終了まで日単位でかかるともっぱらの評判。
つーか誰がやるんだよこんなの。
【魔弾使い】(カテゴリ)
・『人形使い』と『炎使い』の融合能力。
周囲の物質より”弾丸”を生成し、着弾時に分子運動制御によって爆破、あるいは凍結させるというインスタント炸裂弾精製能力。
ゴーストハックを”弾丸”という一点に限ってのみ発現させているので、錬のI−ブレインでも200程度の弾丸を生成可能。
【魔弾の射手・幻桜】(技名)
・『神の賽子』を学習したサクラが『魔弾の射手』に改良を加えた技。
要するに『幻桜の剣』を『魔弾の射手』でぶっ放すということである。
ただ、サクラの存在情報制御は不完全なので、実際に相手に届くのは全体の三割に満たず、加えて与えられるダメージも激減する。
一発限りの奇襲及び少しでもアドバンテージが欲しい場合に使うものである。
【ミーナ】(人名)
・「エレナブラウン・ツィード・ヴィルヘルミナ」のこと。
【神の子殺し】(武器)
・神話でも有名な一振りの槍。”神の子を傷つけることなかれ”という、万象が応じた制約を唯一受けなかった宿り木の槍である。
白銀の柄に真紅の刃という、まさに穢れ無き赤子と血に濡れた災厄が同居することを現すセロのデバイス。
別名を『無垢なる原罪』といい、その能力は『絶対穿孔』。この槍には常時情報解体の力が発動しているのだ。
一点へと収束された剛力と、加えられた解体の力は文字通りあらゆるものを貫き通す。
【夢幻、疎にして現を穿つ】(絶技)
・『幻影』イリュージョンNo,17が最終奥義。その正体とは、”ただの突き”に過ぎない。
だが、そのスピードたるや生身で通常の5倍へと届く。
加えてイルの使用する歩法『行雲流水』と存在情報制御によってその移動は相手の死角という死角を通るもの。
瞬動モーションを悟られぬことによる移動術によって神速で接近し、そして右腕のみに全情報制御を振り向けた一撃により、存在を”消し飛ばす”。
ウィズダムの『七聖界・虐殺』や、ディーの『万生乃穿』と同じレベルの絶対攻撃が一である。
【夢幻泡影】(絶技)
・ヘイズ、クレア、リューネの三人による合体奥義。
クレアが『千里眼』の力でもって半径10km内の空気分子の分布を知覚し、ヘイズへと転送。
ヘイズはそれを使用することで大幅にI−ブレインの疲労の限界を減らし、さらにはコンマ何秒か時間も短縮して『虚無の領域』を発動。
そこへさらにリューネが『永久改変』でその情報解体するカタチに揃えられた全空気分子の動きを”固定”する。
つまりは、半永久的な効力を発揮し続ける『虚無の領域』ということだ。
『時空間防御』など相手にすらならぬ。全てを原初の一へと戻す絶対攻撃が一つである。
【ムスペルヘイム】(武器)
・錬専用外部デバイスが一。『炎使い』の能力を刻み込まれた二つの指輪である。
それぞれ中指用であり、右手用には真紅、左手用には蒼白の結晶体が象嵌されている。
『炎使い』の力を体現することもさながら、その結晶体は特殊なカッティングが施されており、光の反射により万華鏡の如き輝きを発する。
ちなみに『ムスペルヘイム』とは、北欧神話における煉獄の国のことである。
【冥酒・男児殺し】(酒?)
・DEMにおいてヘイズがどっかから持ってきた酒。
名前の通りいたずら半分で手を出した子どもがトラウマになるくらい強いお酒である。
限りなくどうでもいい、というかどうでもいい裏設定だが、揮発性がえらい強く、その度数は最早簡単に発火するほどなのであった。
【ユリス・K・ブリガンディ】(人名)
・四大天神が一つ、西の風を司る空の盾、「蒼天行路」の社長(笑)。
身長170cm、体重52kgの女偉丈夫。年齢は26歳。ボーイッシュで男勝りな女性である。
特殊なタイプの魔法士であり、カテゴリに名前はつけられていない。
能力名には、自ら命名しており、「ビートマニア」という。
名前から類推するに音を操る能力だと思われるが、詳細は不明。
次回作「夢想唄」にて登場の予定。ご期待ください。
【四大天神】(通り名・空賊)
・世界において勢力を四分する空賊の総称。
それぞれ活動範囲は大体だが東西南北に分けられている。
北の風を司る空の王。大艦巨砲の体現者、世界最大の空賊「黄金夜更」。
南の風を司る空の帝。疾きこと嵐の如し、現存する最古の空賊「レムリア」。
東の風を司る空の剣。最小にして最強、侠の意思を束ねる義賊「武侠艦隊」。
西の風を司る空の盾。空の網はここにあり、泰然自若の中立組織「蒼天行路」。
【四大の導き】(武具)
・Idが作り出した特殊情報制御デバイス。現在は失われている。
『炎鳳零式』、『海断終式』、『漸空無式』、『地祓虚式』の四つが存在し、各々真名を”炎天火光尊”、”海武神尊”、”風御魂”、”地祇”と言う。
『炎使い』、『騎士』、『光使い』、『人形使い』にそれぞれ対応しているらしいが、詳細は不明。
【ライジングサン】(武器)
・錬専用外部デバイスNo,4。無色透明なペンダントで、五芒星の紋様が刻まれている。
宿す能力は『光使い』。裏に微細な論理回路が刻み込まれており、ある程度の熱や寒波を軽減してくれる働きも有する。
真昼と月夜曰く、こんな形状にしてしまったのでどうやってI−ブレインと直結させるか苦労したらしい。
実際には首にかかった鎖部分が有機コード代わりとなって脊髄からI−ブレインにアクセスする。
【Life goes on】(作品・到達点)
・本作。「あの空の向こう側へ」、「deus ex machina」に続く三部作の最終章である。
前作二つに比べて馬鹿馬鹿しいまでに展開が広がったレクイエム節の一つの到達点。
ただ突っ走る姿を書きたいと、無茶も道理も通り越して清清しいまでの疾走感を出したいと、それだけを願って書かれた物語。
それはお約束にして永遠の王道。誰もが必ず一度は夢見た、幼い日の願いであると作者は信じている。
―――心に熱は、感じたかい?
【ラヴィス・シュルネージュ】(人名)
・『Id』の守護者第五位、「転法蓮華」の字を持つ魔法士である。
I−ブレインのカテゴリは『人形使い』であり、エドとは違い小物を無数に作り出すのではなく、馬鹿でかいものを数十作り出すことを好んでいる。
彼の奥義は『胎内巡り』と呼ばれる軍勢を生成することである。
この軍勢は無数の獣を象って召還され、ある程度の数が破壊されると互いに寄り集まって、獣の姿では排除できぬ敵を潰しにかかる。
さらにその状態で潰せなければ次の形態……、という具合に敵の強さに応じて半永久的に形状及び大きさが増大してゆく無限連鎖の軍勢である。
無限に続くマラソンバトル。
先も終わりも見えない状況をもって体力より先に気力を折るのがラヴィスの真骨頂であるのだ。
【落日の夢】(組織)
・LGO19章にてちらりと名前だけが出てきた謎の組織。
ガルガンチュアを長とし、ヒメリアスなどをメンバーにしていること以外の情報は出てこない。
さもありなん。この組織ともいえぬ小さな集団は現実には存在しないのだから。
詳しくは「ワールドクライシス」で語られている。
【あの空の向こう側へ】(究極絶技:世界の意思)
・最終究極絶技。
「天使」を基盤にして発動する世界の一撃。
その内容とは、”情報の海の初期化”である。あるべき世界をあるべき世界へと戻す光の波動。
この世の記憶に焼きついている最も根源的な干渉といえよう。
【綻ぶ世界】(能力・断片)
・ウィズダムの『無量百千載』によって作り出された世界が一つ。
一番初めの『七聖界』には入っていなかった番外の能力。
この世界が支配する固有情報定義は”量子力学”。存在確率を支配する、『凍れる世界』などと同等の最上位世界である。
『無量百千載』はあくまでも世界、すなわち周囲空間が宿す情報定義を支配するため、内部に後から入った人間などを直接制御することはできないが、この世界は例外として干渉が可能。
とはいえ100%の干渉は発動者にしか与えられず、早々懸念するものではない。
ただそれでも外装や 装備品など、思考しない物体はやすやすと砕かれる恐れがあるので注意が必要である。
【轟く世界】(第五世界)
・「七聖界」は第五の世界。”重力”を改変する。
重力津波や斥力場など柔軟性の高い対応力を持つ世界である。
重力子は情報解体できるのかどうか分からないが、本編ではあえてできると設定している。
この世界と「移ろう世界」、そして「狂える世界」のみ、絶技を保有しない。
【リューンエイジ・FD・スペキュレイティヴ】(人名)
・「deus ex machina」で登場した第二のオリキャラ。ウィズダムの妹ともいえる存在。
彼奴と同じく『世界』に干渉できる能力を保有し、しかしその内容は異なっている。
ウィズダムがより先鋭化した世界の改変に特化したというのならば、リューネのそれはより広範囲の制御。
『七聖界』のように突出した能力は持たない代わりに、幅広い世界干渉を得手とする。
カテゴリ名は「調律士」。
「天使」のアドヴァンストタイプとも言える存在であり、その真骨頂は改変した情報を”世界の基準”に定める、という『永久改変』である。
能力名は『三千大千世界』。『無量百千載』と同じく仏教用語でこの世全てを指す言葉のことである。
リューネもウィズダムと同じく、本来ならば守護者の第終位の位階を奉られるはずであったが、中途で『黄金夜更』に浚われる。
だがそれこそが『Id』の意思。自らの存在を脅かすまでに至るであろう存在を抹消すべくそう仕向けたのであった。
脱走したリューネは錬たちと出会い、「ただそこにある」というしあわせを知り、そして錬らを庇って一度は命を落とす。
だがその際に世界樹へ自らの存在を構成するデータを転写しており、本作LGOの最初では世界樹の内部より錬たちを手助けすることになる。
【レクイエム】(人名・諸悪の根源)
・この作品の作者。というのは仮の姿で、本当の姿はWB同盟におけるあらゆる諸悪の根源。
WB学園及びその暴走編、予告編、そしてほとんどの企画の創始者でもある体力系文化部。立ち幅跳び3mってナニサ。
本編においてはWBを最早SFと化し、WB学園においてはキャラを完膚なきまでに壊し、読者参加型企画に至っては最早言葉では言えないことをした人。
悪行の数々には、「ナノセコンド単位の戦闘で技名を叫ばせる」、「月夜のデフォルトサイヤ人化」、「メカファンメイ開発」、「パワーバランスの崩壊」などがある。
中学生の時にWBと出会い、その日の夕方に送信メールボックス内で「あの空の向こう側へ」の第一章を書いてそのまま送ったという伝説がある。
勿論この時はDEMもLGOも構想になく、ただ錬とディーのバトルが書きたかっただけらしい。
そのまま紆余曲折を経て今へ至る。詳しくは年表を参照のこと。
今日も今日とて、新しいネタに空想を遊ばせているダメ人間。誰か止めろ。
【レムリア】(組織・空の帝)
・世界を四分する空賊「四大天神」が一。南の風を司る空の帝。
現存する空賊の中では最古の組織であり、その名高さは折り紙つき。
発祥は大戦前にまで遡る。その時は空賊などではなく、とあるシティの一空軍であった。
だが大戦によりそのシティが崩壊。その際に独立してオーストラリアを拠点と為した。
黄金夜更が物量で最大を誇るならば、こちらは連帯でそれを超える。
レムリアの最大の武器は武装でも数でもなく、長年の歴史によって培ってきた様々な組織との繋がりなのだ。
号令をかければおそらく鶴の一声、南半球に属する大半の空賊はレムリアに従うであろう。
ここ数年は動きを潜めている。長はカイマート・フランツ。二代目である。
【風の上を歩むもの】(技名)
・リューネの使用する擬似空間転移の名称。
実際に空間転移をしているわけではなく、存在を情報化させて情報の海を通り目標地点で実体化するという存在確率制御の概念が強い技である。
ただし、空間転移と違い、目標地点の精密な情報を得ていなければ使うことは出来ない。
電車で目的地へ行くか、自家用車で行くかの違いみたいなものである。……なんか変なたとえだネ。
【ワイズ】(空中都市)
・「あの空の向こう側へ」の舞台。
シティ・メルボルン跡地の上空に浮かぶ『Id』の建造物。
ウィズダムは記憶改竄後、ここに番人として派遣されていた。
【笑いながら口笛を吹く】(諸悪の根源)
・レクイエムが何か(ネタ・罠・その他諸々)を仕込んだときに書かれる表現。
この言葉が文末に表示された場合は何かやらかしたなのバカと考えて間違いは無い。
犠牲者は既に多数出ていたりする。
同義のものとして「輝くような笑み」がある。
【ワールドクライシス】(夢)
・レクイエムのブログにて行われた、読者参加型企画第二段。OODの続編である。
基本は前と一緒なので説明は割愛する。