■■先行者様■■







ラララ ラララ ラララ








歌声が 聞こえる――――――――







「カカカカカカカッ!!!」






★〜SPEED‐STER〜★


−【死の天使シャルンホルスト仕えし賢人の戦船いくさぶね】−













いまからはなすおはなしは

かわいそうな『まほうつかい』のおはなしです。

















≪『おふね』と『まほうつかい』と『てんしさま』と≫

−ship&wizards&angel−






あるところに あったかくて おおきい “たいりく”がありました。


おなかにふくろをもったやさしいどうぶつや ふわふわしていて きにしがみつくかわいらしい

どうぶつさんたちがたくさんいて ぽかぽかとあたたか

いみどりいろをしたきやくさがたくさんいました。



そこに おおきなおおきな とってもおおきな “とう”がありました。


おっきなしまのおっきな“とう”は 『してぃ・めるぼるん』とよばれていました。


その“とう”にすむみんながずっとやさしくてわらっていられる それはそれはたのしいところでした。



でも あるひ まぶしいくらいにあおかったおそらがくろいふたをかぶせられてしまいました。

“してぃ”よりもおっきくておなべのなんばいもおもいふたは しまにすむどうぶつやみんなも こごえさせてしまいました。


めるぼるんのひとたちは だんだんやさしくなくなって わらわなくなりました。


いままできらきらひかるおひさまのくれていた“でんき”が ふたのせいでもらえなくなってしまったからです。


とうとう めるぼるんのひとたちは だれもわらえなくなりました。




“おわり”がちかづいていたからです。


めるぼるんのえらいひとたちは なんとかしてめるぼるんをもとにもどしたいとおもいました。



だから ちょっとわるいことをしても なんとかしようと
おもったのです。



えらいひとたちは おふねをつくるひとたちにたのんで おおきな“おふね”をつくることにしました。


おふねをつくるひとたちも よろこんでてつだいました。


えらいひとたちは その“おふね”にのる あたまがよくて“チカラ”のつよい“まほうつかい”をそだてました。


“おふね”は とおいべつのところにある“とう”をちょっとだけおどかして 

めるぼるんのひとたちにごはんや“でんき”をわけてもらう

チカラをさずけられることになりました。


まほうつかいは めるぼるんとめるぼるんのひとたちが だいすきでだいすきで 

そのためにはどんなことでもできる とてもやさしい

こころと“チカラ”をもらうことになりました。




さいごに めるぼるんのひとたちは“てんしさま”を
“おふね”にのせることにしました。


“おふね”をうごかしてくれるのは “てんしさま”なのです。


だけど どんなにがんばっても “てんしさま”をつくることはできませんでした。


みんな ふあんになりました。


でも みんな いっしょうけんめいがんばりました。
























だけど それはぜんぶだめになってしまいました。







めるぼるんは “3つのきぼう”をうみだすことなく、しんでしまったのです。



“おふね”は できあがるまえで。


“まほうつかい”は うまれるまえで。


“てんしさま”は さいごまでできないままで・・・・・。






かわいそうなのは “おふね”と“まほうつかい”でした。


“おふね”は わすれられてしまいました。


“まほうつかい”は だいすきになるはずだっためるぼるんがなくなってしまいました。


せかいは “すきになれないもの”でみちていました。


「この“チカラ”を この“チエ”を ぼくはいったいなににつかえばいいのだろう?」


わすれられた“まほうつかい”は ひとしれず
なやみつづけました。



それから なんねんもたったときのことです。






おおきくなった“まほうつかい”のところへ “てんしさま”がやってきたのです。






かわいらしいおんなのこのすがたをした“てんしさま”は “まほうつかい”のことを“パパ”とよびました。


“まほうつかい”は よろこびました。


だいすきだったみんなの“いし”を “まほうつかい”の“おふね”を ふっかつさせることができるからです。


“まほうつかい”は とてもよろこびました。


“まほうつかい”は とてもとてもよろこびました。









(スクロールしてください)












とてもとても トもトテモとてテモとてもとてもトテモ とてもトテモトテモとてもとてもトもトテモとてテモとてもトテモとててもとてもトテモ トテモとてもトテモとてモとても とてもとてもトテモとてもトテモトテモトもトテモとてても とてもとてもとてもトテもトテモとてとてもとてもともトテモ とてとてもとてもとてもトテモトテもトテモとてもとてもとても とてももトテモ とてモトテモトテモもトテモとてとても とてもとても――――――――














「くかかかかかかかッッッッ!!!!」





広い広い巨大な空間に押し固められた闇の虚空に、狂ったようにかん高い笑い声が鳴り響いた。

ふと、それまで優しく流れていた、鈴を鳴らすような歌声が止んだ。

「どうしたの?パパ・・

暗闇に、対照的なまでに白い両足を投げ出し、闇で出来た小山の上に腰掛けた金細工のような美しい髪をした白人の幼い少女が、眼下の暗闇に問うた。

「ん? ああ、なんでもないよ。4−3番フィーネ
続けて?」


暗闇自体くらやみから、若い男の返事が返ってくる。

「うんっ!」

元気な返事と共に、少女がすぅっと息を深く吸い込み―――――





暗闇に、少女のものとは思えない、それでいて大人のものとも思えない、透き通った、無垢で、美しい音色の歌声が響き始めた。







雨ニモ負ケズ・・・


風ニモ負ケズ・・・


数多ノ国ヲ滅ボシ続ケ・・・


絶エズ剣ヲ振リ続ケ・・・


流シタ血潮ヲ踏ミ越エテ・・・


世界ノ全テヲ焼キ払ウ・・・


ラララ ラララ ラララ・・・


ラララ ラララ ラララ・・・








「ッくぁかかかかかかかっ!!」























ゴゥ―――!!








狂気の笑に応じるかのように、唐突に、爆音のような駆動音・・・が巨大な空間を隙間なく満たした。
ズン、と腹に響くような重低音が空間内を木霊し、空気を振るわせる。
四方覆う、50ミリ以上はあるはずの巨大なタングステン張力鋼の壁面がビリビリと振動し、こびりついていた錆や埃を弾き飛ばしてゆく。

低周波の共振を思わせるその振動は、少女の座る山から聴こえていた。


いなそれ・・は山ではない。



不意に、歌い続ける少女の足元の暗闇が、真っ赤な光の刻線ラインを幾筋も浮かび上がらせた。
幾筋も、幾筋も、分裂し、交差しながら、光の波となって装甲・・の表面をはしる。

次第にそれは、大小様々な複雑な文様を描き始めた。

それはまるで、どろりとした・・・・・・血液が身体を巡っているかのような光景だった。


そして、その音は決して少女の歌を邪魔することはなく、むしろ“演奏”のようなものを感じさせる。




まるで、意思を持っているかのように・・・・・・・・・・・・・



血管そっくりの刻線は、やがて暗闇にその“船体”を形造ってゆく。







――――――それ・・は、『巨大』にして『砲』。


フライヤー程はある大きさから、リニアトレインをも超える巨大極まりない砲身バレルが、オブジェのように“船体”の両側に無数に並んでいる。




――――――それ・・は、『巨大』にして『黒紅色』。


ゴツゴツとしたステルス仕様の真っ黒な“装甲”に、毒々しい濃紅の論理回路が幾重にも張り巡らされ、血管のように赤黒く連なっている。




――――――それ・・は、『巨大』にして『巨体』。


数えられないほどの牽引具や拘束具に囲まれる山のような巨体は、全長は優に700メートルを超え、全高・全幅は400メートル以上はあるだろう。

ゴツゴツと角張った船体は一切の丸みを跳ね除け、究極のステルス性と防御性を獲得する。














我等ハ待ツ・・・


神ノ船ノーテュエルノ旅立チヲ・・・


我等ハ待ツ・・・


コノ世ノ終ワリヲ・・・


ラララ ラララ ラララ・・・


ラララ ラララ ラララ・・・









無垢な、翡翠色の瞳・・・・・をした少女の背から、耀く羽根・・・・が一枚、ひらりと舞った。


光の線をゆっくりと舞い落ちる光の羽根が、少女の遥か下で今だ笑い続ける男の顔を照らし出し――――――




「カカカカカカカッ!!!」






眼が在るはずのその場所には、ぽっかりと開いた大きな空洞が二つあるだけだった。


死蝋化した死体のように灰色がかった肌は、色白を通り越して、もはや青白い。


血に塗れた生肉のように濡れ光るグロテスクな歯茎にびっちり・・・・と並ぶ獣牙のような鋭い歯が淡く照らし出される。


異常に長い真っ赤な舌が気味の悪い生き物のように口蓋の中でのた打ち回る・・・・・・


その奥の奈落のような喉穴からは一瞬たりとも絶えることなく・・・・・・・・・・・・・狂気のワライゴエが蛇のように這いずり出てくる。


尋常ではない在り得ないほどに開いた顎が砕けんばかりの勢いで閉じるたびにがちっがちっと耳障りな嫌な音を立てて空気を振るわせる。





「カカカカカカカッ!!!」








美しい“天使”の歌声が、


巨大な“艦”の駆動音が、



そして、禍々しい“狂った魔法士”のワライゴエが、











「カカカカカカッ!!!」
















“どこかの地下”で、鎮魂歌レクイエムを奏でている。











ラララ ラララ ラララ







歌声が 聞こえる――――――――






































【TO BE CONTINUED・・・・・・】





次回★〜SPEED‐STER〜★


−【フィアー】−


乞うご期待・・・・・★



















―― <ザ ・ 補 足 説 明> ――



※1<ノーテュエル>

(=NOTHUELL)

《<※画龍点せー異様の作品>に登場するオリジナル美少女キャラ(笑)ノーテュエルさんの名前を授かった艦です。
 ノーテュエル!!これほどかっこいい名前は思いつかなかったし(爆)、キャラ自体も私的に好きだったので、許可を得て使わせていただきました。
   私の我が儘を聞いて下さった画龍様に感謝です。ありがとうございます(ペコリ)》


[正式名称]
・S P B N− 0 1 C T
(=Stesslos Project Battleship Number 01 Custom Type)

通称名パーソナルコード
神の船ノーテュエル

[艦種]
超広域立体制圧用超弩級砲撃戦闘艦

(WB劇中の『戦艦』とは海に浮かぶものではなく空を飛ぶ『航空艦』のことを指している。この場合も同じ)


[搭乗者]
※ ? ? ? 


総合統制装置アヴィオニクス火器管制FireControlも兼ねる)]
4−3番フィーネ(『フィーネ』は音楽用語で『終』を意味する)

4 − 2 番ヌマー・フィア・アインツと同じ4番フィアのクローン体?詳細は不明)


操縦者パイロット補助サポートAI]
・※簡易自立型人工知能<NOTHUELL303>





−[シティ・メルボルン背景]−


過去に行われたオーストラリア自治政府による教育制度の抜本的な見直しが成功し、大量に輩出された優秀な世代の人間たちの手によって、オーストラリア大陸で技術革命が起こった。その中でも突出して高度な技術を確立していったのが、第2都市<シティ・メルボルン>である。
各シティの戦力ポテンシャルがそのままシティの発言力と認識される時代になるころには、その技術レベルは最盛期を迎えており、メルボルン自治軍の軍備も凄まじい速度で高度化・強力化していった。
それから5年も過ぎないうちに、メルボルン自治軍の総合戦力評価が世界で5位以内に入り、その力を諸外国に見せ付けた。
この時代が世界最高水準を常に保持し続けるメルボルンの、まさに絶頂期であったと言える。

しかし、大気制御衛星の事故で主エネルギー源である太陽光が失われ、マザーコアがそれに成り代わる時代に入ると状況は一変した。
高度かつ強力な正規軍を保持し、並みの魔法士など足元にも及ばないほどの自らの戦力を過大評価していたメルボルン自治軍及び政府は、魔法士の開発を重要視するのが遅れていたのだ。
結果、マザーコア技術を確立し、マザーシステムを独自で設計・製造することが困難となり、たとえマザーコアとなる魔法士を完成させたとしても、肝心のシステムを構築する時間も労力のない、という危機的状況に陥ってしまった。

そこで、メルボルン政府は持てる力の全てを結集し、他のシティからエネルギー源となる施設や物資その他を強奪する強襲用強奪戦艦の建造に着手した。




−[機体解説]−


・“大戦”以前からすでに高度な技術を有していたとされる<シティ・メルボルン>が総力を挙げて建造した超弩級艦、それがこの<NOTHUELL>である。
量産性もコストパフォーマンスも想定されてはおらず、メルボルン救済の為だけに開発されているので、僚艦・後継艦、及び類似艦は存在しない。
メルボルン再生計画、通称<ステスロス計画プロジェクト>で、戦闘艦の極限を目指すものとして急ピッチでの建造が行われた。
構想段階から、当時世界最先端の技術である<マザーシステム>を動力炉エンジンとして搭載することが計画されていたこの艦は、まさに人類の英知の結晶体とも言える。
簡易的ではあるが、超高出力性を有する永久機関を利用した直接的火砲攻撃ダイレクトカノンアタックを行い他シティを脅迫し、存亡の危機に瀕したメルボルンに必要な物資を強奪する為に、熱核兵器をも超えた脅威力を持つ砲撃戦艦として、メルボルンの地下居住区よりも遥か下方に次元を屈折させて創られた最下層極秘ドッグ、通称<匿層>で建造されていた。
しかし、艦の運航に絶対不可欠である<マザーコア>はメルボルン研究所の総力を結集しても、一向に完成の兆しを見せることは無かった。
さらに、シティの機能が予想を遥かに超えて急激に低下してしまい、艦の艤装(船体に各種装備を搭載すること)段階でメルボルンの機能は完全に失われ、完全極秘トップ・シークレット扱いだったこの艦の存在は忘れ去られてしまった。
その後、<NOTHUELL>はメルボルンの地下ドックに数年間もの間放置されていた。

だが、その数年後に、どういった経緯でかは不明だがシティ・ベルリン製のマザーコア、通称<天使アンヘル>を手に入れた、<NOTHUELL>を操るはずだったメルボルン最後の魔法士(名前、及び他の詳細は不明)が突如現れ、開発を再始動させた。

現在、簡易自立型人工知能<NOTHUELL303>の管理の下、自動開発が進んでいる。


武装面・防御面・索敵面においてこの艦の右に出るものは無く、<史上最強の戦艦>と言っても決して過言は無い。
天使アンヘル>の広範囲に及ぶ同調能力を応用させた<※アンヘル・アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー>を有しており、死角というものが存在しない。

残念ながら、<hunterpigeon>・<F/A−307>・<ウィリアム・シェイクスピア>といった既存の雲上航空艦のような雲中航空能力は持っていないが、強力な光学兵器によって“雲”を焼き払い、空いた空間から雲上に行く、というなんとも強引な方法で雲上に行けたりする。

外見は見るからに鈍重で鈍足そうで、実際もその通りである。<トムソン型第2種永久機関>4基と<※大出力熱核タービンエンジン>10基を搭載しているが、それでも音速すれすれで飛行するのが精一杯だ。
しかし、射程が恐ろしく長いので(下記※3参照)敵を追いかける必要も無く、分厚い装甲は並大抵の強度ではないので(下記参照)逃げる必要も無い。

船体装甲は三層からなる重厚な積層装甲コンポジット・アーマーとなっている。
最も外側の第一層目は表面に耐熱・耐衝撃用の赤色の論理回路(この論理回路は天使アンヘルと艦との同調を円滑に行うための、いわば“神経”の役割もしている)が刻まれ、比類なき強度を有している。
さらに第二層と第三層は<※ラミネート装甲>となっており、ことビーム兵器の攻撃に至ってはまさしく鉄壁の防御力を誇る。

かと言って、手当たり次第に戦闘を繰り返していては<天使アンヘル>を搭載しているとはいえ、いつかはスタミナ切れを起こしてしまう。
その為、<NOTHUELL>の船体は、ステルス技術の粋を結集して完璧なまでのシミュレーションの元に設計されている。
量子コンピューターを用いた表面装甲のレーダー波の反射角計算はもちろん、排気機構には高性能の<※ブラックホール排気システム>を用いるなど、考えうるあらゆるステルス加工が施されており、肉眼以外で発見するのは困難を極める。
その隠密性能は、シティ・神戸で開発された隠密特殊工作艦の特一級強襲用格闘高速雲中戦艦<※飛燕>にも決して劣らない、・・・・・と豪語したいのだが、その巨体を支える多数の強力なエンジンのせいで、騒音は史上最悪とも言われるのもまた事実。一応の処理は施されて入るが、やはり限界は超えられなかったようで、半径5キロ以内に入ったならば、『ごぉんごぉん』という耳をつんざくような、巨体が風を押し潰す音が聞こえてくるだろう。



ちなみに、運航の際は武装は全て船体内に収納される。

さらにちなみに、意外にも初期の<NOTHUELL>はその巨体に比べて自由に使える余剰空間がかなり少なく、ほとんどが兵装システムと輸送用倉庫区画にとられていた。
倉庫区画の総容積は小規模のドームにまで匹敵し、現在、倉庫として使わなくなったそこがどうなっているのかは不明である。



[武装]

・<※円環加速式陽電子砲数門(詳しい数は不明)>

・<※荷電粒子ビーム砲数門>

・<※自由電子レーザー砲>

・<※ガトリングCIWS群>

・<※110センチ単装リニアカノン数門>







[『※』用語の詳細と捕捉]

※2<円環加速式陽電子砲数門(詳しい数は不明)>

・原子炉とレーザー加速方式の粒子変換炉、そしてリニアトレイン(注・電車のこと)以上もある超大型の電磁加速バレルと高出力の気化冷却機構を一体化した大出力のレーザー砲のこと。
<NOTHUELL>の武装中、最も高出力で最も射程が長く最も破壊能力に長けており、主砲の役目をしている。
シティクラスの構造物に与える破壊力の大きさとしては、これの右に出る兵器は存在せず、比較的規模の小さいシティならば一撃の下に葬り去ることができる。
その威力はまさしく<対シティ用決戦兵器>と呼ぶに相応しい。
その常軌を逸した圧倒的なまでの熱量の前には、どんな強固な地下施設も数分とて耐えることはできない。
射程は、半径にしてなんとおよそ1万キロ、地球全土の約4分の1が射程内に収まる( ちなみに、大陸間弾道ミサイルICBMInterContinental Ballistic Missile)の射程は約6,400km以上)。
この兵器から一シティを防衛する為には、自地を中心として地球上の約四分の一の空をステルス機を発見できるような高精度なレーダーで見張り続けなければならない。
しかし、一発撃つたびにフルチャージと砲身冷却に約30分はかかってしまうという欠点がある。
多大なるエネルギーを消費するので、<天使アンヘル>の負担が重くなるのを避けるためにこの兵器は独立した原子力機関を有している。

よ〜するに、エヴァン○リオンのポジトロンライフルがでっかくなって掃討兵器になってかなり性質たちが悪くなった版。

通称名【DAVINLVLNVEGAダフィネルリンベガ


※3<荷電粒子ビーム砲数門>

・電子などの荷電粒子を電磁気力で加速させて光速に近い速度で射出するもの。
主に破壊力に長けるが、速度やエネルギー効率から言っても安定した兵器。
主に航空戦艦の主砲として使用されているが、<NOTHUELL>では副砲の役目をしている。

よ〜するに、ガン○ムとかがぴゅんぴゅん撃ってるアレのでっかいバージョン。

通称名【SCHIFFスチフ


※4<自由電子レーザー砲数十門>

(=Laser Canon)

・レーザー媒質として高速の電子を用いた、言ってみれば『ビームバルカン』のようなもの。
エネルギー効率にとても優れており、また、波光を自由かつ連続的に変更できる。
光速に限りなく近い速度で連続して射出されるため、目視での弾道確認は不可能。
<自己領域>を使って光速に近いスピードで動き回る<騎士>への対抗兵装としては、抜群の“信頼性”を誇る(命中精度ではない)。
・・・・・が、光速に近いのはあくまで弾体となるビームであって、銃座が光速に近い速度で動くはずはないので、上記の状態の<騎士>に対しての精密射撃は不可能である。
しかし、やはり<騎士>にとっては自己領域状態でも通常弾に匹敵する速度を持って襲ってくるこの兵装は脅威以外の何者でもない。

よ〜するに、ビームをバルカンみたいにババババーッと撃つヤツ。

通称名【BLONプロン


※4<ガトリングCIWS群>

(=シウス:lose n eapon ystem)
・20世紀後半に開発された戦闘艦や基地などの防御兵装。艦船に向かってミサイルが飛んできた場合への直接破壊ハードキル的対抗手段。
別名<近接防御火器システム>。

本来ならば、ミサイルが飛んできた際はまず射程の長い艦隊防空用のミサイル(スタンダードミサイルなど)によって迎撃を行い、その次に個別の艦船の防空用のミサイルを使い、それでも撃ちもらした場合は艦砲が使われ、それでもだめだった場合に初めて使われるのがCIWSである。CIWSは艦船の一番近距離での迎撃手段であり、これで撃ちもらした場合、チャフやフレア等の間接的破壊(ソフトキル)対抗手段が無効となれば、もう艦船へのミサイルの命中はほぼ避けられないとされる。
しかし、<NOTHUELL>はミサイル防衛システムの代わりに無数の<ガトリングCIWS群>と<※4自由電子レーザー砲>を併用させて完璧にカバーする。
ミサイル防衛システムを採用しなかった理由としては、シティを単艦を持って強襲するということもあり、大艦隊との交戦が予想され、弾切れになる恐れがあったから。

CIWSの射程距離はせいぜい数km程度であり迎撃可能時間が数秒から長くて数十秒のため、高い命中精度とミサイルを自動で追尾する力が求められる。そのため、通常ならば艦船の火器管制装置から独立し、単独で全自動射撃を行う構造になっているが、<NOTHUELL>の場合は全て統合され、簡易自立型人工知能が迎撃を行う。
無闇に設置すると同一目標を複数のCIWSが射撃すると言う事態も発生しうるため、相互の射界をカバーできる最低限の数(通常ならば2基)を装備する。が、<NOTHUELL>の場合はその巨体ゆえに数十門以上有している。
通常は劣化ウラン弾などの重金属弾芯か着弾と同時に破裂する炸裂弾を使用し、<NOTHUELL>は前者を使用している。
何気に環境に悪い。

よ〜するに、撃ちもらして近づいてくるミサイルやら飛行機やらをダダダダーッと穴だらけにするモノ。

通称名【OSWALTオズワルド


※5<画龍点せー異様の作品>

・絵も描けて文も書けるすごい人、画龍点せー異様の書かれた、修正前の小説のこと(画龍様は、レクイエム様と並ぶ先行者の(勝手な)師匠でもある)。
<DESTINY TIME>シリーズを手がけられ、現在は<DESTINY TIME REMIX>をWB同盟展示室にて連載中。
生み出されたオリジナルキャラがあまりに多いので最近先行者が混乱してきたというのは内緒のはなし(←コラ!
女体化・ショタ系のネタがお嫌いのご様子。
どうやったらオリジナルの能力や剣とかかっこいい名前とかが考えられるのか、頭のねじが数本溶けてしまっている稚拙極まりない先行者にはまったくもってわからない高みに位置する人でもある。

要するに、尊敬してる人。


※6<アンヘル・アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー>

(=ENGEL・ACTIVE・PHASED・ARRAY・RADAR)

・特殊コーティングの施されたガリウム砒素製の硬性チップを利用した発信/受信モジュールを多数艦平面上に配置し、このチップをコンピュータで制御することによって直接アクティブフェーズドアレイ(=自艦の周囲360度を常時監視すること)を実現するもの。
発信効率が高まり、位相シフトもはるかに正確になるため、同規模のシステムで探知感度・精度が画期的に(理論的には1000倍程度)向上する。
<NOTHUELL>は、このシステム系に<天使アンヘル>を同調させることにより、その性能をさらに跳ね上げることに成功している。
これを通常航空艦に搭載しただけでも、半径1000海里を超える広大な範囲の空間の完全な管制能力を得ることが理論上可能である。
主に、<イージス・システム>といった高性能のサイバネティックス戦闘管理システムに用いられている。

よ〜するに、近づくものは蟻の子一匹見逃さない夢のようなレーダーのこと。


※7<110センチ単装リニアカノン>

・貫通力・破壊力・初速に優れ、命中精度も高い。
基本はレールガンと似たようなもの。
元々はカートリッジ式の拠点防衛用の設置型兵器であった。
連射すると砲身温度がすぐに上昇してしまうため、廃熱サイクルで撃たなければならないのが欠点。
火傷に注意!

よ〜するに、でっかい大砲ってこと。

通称名【PCELLプセル


※8<ブラックホール排気システム>

・高温のエンジン内を潜り抜けた熱せられた排気に、別途吸入した冷たい外気をブレンドしてから排出することで、赤外線センサーなどに引っかかりにくくするもの。
20世紀後半から21世紀にかけて米軍が開発したもので、『ブラックホール』というのはただの名称である。

よ〜するに、あったかくなった空気を冷たくしてだす感じ?


※9<ラミネート装甲>

・艦体全体を1つの装甲に見立て、点に受けたビームの熱エネルギーを面、すなわち艦全体に拡散、外部に放出することで各所のダメージを防ぐというものであり、こと光学兵器に対しては無敵に近い防御力を持つ。
しかし、その際に受けたエネルギーの全てが熱に変換されるため、排熱が追いつかなくなると艦全体に致命的なダメージを受けてしまうという欠点がある。

よ〜するに、ガ○ダム種&種運命で<アークエンジェル>とか<エターナル>とか<ミネルバ>にビーム兵器が当たっても弾かれて効かなかった理由。


※10<簡易自立型人工知能《NOTHUEL303》>

・搭乗者の補助を行うことを目的としたAI。簡易的な感情回路を有する。
様々な状況に応じた、様々な選択肢を搭乗者に教えてくれる。命じれば副長のような役割を果たすこともでき、また、場合に応じては砲雷長といったいろいろな役割もこなせる。
設計図などを与えれば、艦を建造することもできる。

旗艦クラスの戦艦には、こういった補助AIは時々装備されていることがあるらしい。<hunterpigeon>の<ハリー>のように、はっきりとした“意思”や“個性”を持つAIはかなり珍しいとされる。そういったAIは高度な計算が出来るなど便利だが、個性がある分“扱いづらい”という面もあり、<ハリー>もその個性の強さ故に廃棄されかけた。
簡易自立型人工知能はそんなことはなく、『自我』が『個性』に至らないようにプロテクトが幾重にも施されている。

よ〜するに、文句言わないから便利だけどその代わり会話は全然弾まないAIのこと。


※11< ? ? ? >

・シティ・メルボルンで製造された、メルボルン最後の魔法士ラスト・ナンバー、それが“彼”である。
メルボルン自治政府が総力を結集して情報統制・隠蔽を行ったために、“彼”の存在はどのシティも知らない。
名前は不明。4−3番フィーネは『パパ』と呼んでいる。
外見年齢は20代前半。
髪は重油のような漆黒色で、肌は死蝋化した死体のように灰色がかった、青白い色をしている。
全身を黒一色の服で包んでいるようだが、『黒沢祐一』のような黒のスラックスやロングコートなどではなく、ぴったりとした服のようであるらしい。

製造途中でシティの機能限界が来たために、基礎人格に何らかの障害を抱えているようだ。
基本能力は<光使い>らしいが、<D3(Dimension Distorting Device)>を所持している様子はなく、詳細は不明。
命を賭して護るはずであったシティ・メルボルンが、ありとあらゆる難民や組織の巣窟と化してしまい事実上滅んでしまった今、“彼”が一体どんな目的を持って行動しているのか、一切が不明。
現在は、謎の組織『賢人会議』に属しているらしいが・・・・・。

よ〜するに、どっかの惑星からとっても楽しげな電波を受けちゃって意識がどこかに逝っちゃってるヤバイひと。(モデルはウィズダ・・・・・言わんとこ)


※12<飛燕>

・〜SPEED STER〜1、2の補足説明参照。

よ〜するに、忍者みたいな船ってこと。


※13<高出力熱核タービンエンジン>

(=Themounclear Turbine Engine)
・熱核反応炉が発生させる膨大な電力エネルギーでモーターを回転、モーター軸上の軸流多段コンプレッサーが回転することによって大気を吸入、反応炉の熱による熱膨張もプラスしてノズルから噴射することによって強力な推力を得る。

よ〜するに、マク○スでYFシリーズといった戦闘機が主動力としているエンジン。












【ミリタリーなトリビアを貴方へ・・・・・】




第弐回


−日露戦争を勝利に導いた世界三大記念艦−
その名は<三笠
みかさ>!

〜前編〜



ナナ・スヴェロフスキー(以下ナナ)
「あれ?ここどこ?まっくら。零〜〜〜。論にそっくりな零〜〜〜。どこ〜〜〜?いないの〜〜〜?」

先行者?「んばぁ!」

ナナ「ふきゃぁ!?でで、でっかい!?」

先行者?「NO!私の名前は八日蝉ようかぜみ!作者でありこの世界の神である先行者の転移した姿だ!!(カサカサ)」

ナナ「き、気持ち悪いから腕をせわしなく動かさないで・・・・!」

八日蝉「眼を逸らすな!直視するんだ!(かさかさかさかさかさ!)」

ぴか〜〜〜〜っ!


ナナ「ふわわわわっ!?緑色に光りだした!?」

八日蝉「超再生能力を持つ森羅の核の力を借りて、寿命が一日延びたのだ!これにより、昆虫中最長の寿命を誇る蝉が更に寿命を延ばした!!それがこの私、八日蝉だ!テンションも高めで行くぞ!?YEAR!!」

ナナ「最長?蝉って一週間前後しか生きられない可哀想な昆虫って図鑑に載ってたよ?」

八日蝉「ばっかだなぁ!その前に6〜7年間もの間、外に出たら何をするかって言う綿密な計画を立てながら寝てんだよ!だから正確には蝉の寿命は平均して6、7年と一週間前後なんだよ!アンダスタン!?」

ナナ「一日しか延びてないよ・・・・・森羅の無駄使いじゃん・・・・・ていうか、本当にテンション高いよこの蝉。誰か、この役代わって・・・・・」

八日蝉「んあ!?別にいいんだぞ!?最近お前出番無かったからこの辺で出してやろうと思ってたんだけど、嫌ならそれはそれで!代わりにゴツイおっさんとか出せばいいし!!(くすんくすん)」

ナナ「・・・・・やらせていただきます」

八日蝉「俺もよかった。ゴツイおっさんとなんか進行したくないしな!じゃ、始めるか!!」

ナナ「は〜〜〜い・・・・・」



日英同盟締結!!
世界最新鋭戦艦、<三笠>竣工!!



ナナ「センカンってなんだったっけ?」

八日蝉「・・・・・ああん!?(がさがさがさがさがさがさ!!)」

ナナ「ひぃい!ごめんなさい冗談です・・・。そんなに怒ることないじゃない・・・・・(ふ〜ん!前回のフィアーの時はヘコヘコしてたくせに!)」

八日蝉「なにやら聞こえた気がするが・・・・・まぁ許してやろう。私の心は猫の額よりも広いからな!
――――さて、『日本海海戦』って習わなかったか?世界史では『日露戦争』で紹介されてる」

ナナ「あ、聞いたことある。ロシア帝国のバルチック艦隊と、日本帝国の連合艦隊が日本海で戦ったって話でしょ?」

八日蝉「その通りだ!まぁ、『バルチック艦隊』っつー名前は、日本海軍が勝手につけた名前なんだけどな」

ナナ「あ、わかった!バルト海にいるからでしょ?」

八日蝉「せいか〜い。その辺は腐っても魔法士だな。よく出来ました。なでなでしてやろう。近うよれ近うよれ(わさわさわさわさ)」

ナナ「みぎゃぁぁあぁあ!!ちくちくするぅ〜〜っ!!蝉のドアップは気持ち悪すぎ〜〜〜っ!!!(泣)」

八日蝉「バルチック艦隊のロシア名は『第2太平洋艦隊』って言うんだ。頭皮にメモしてやろう。ほれ、遠慮するな(わさわさわさわさ!)」

ナナ「と、頭皮に!?嫌がらせにも程がある!いい加減にしろ――――――っ!!(ばき!)」

八日蝉「ぐあっ!?こ、この力は一体どこから!?そ、そうか。これが人間の力だというのか・・・・・!!

ナナ「意味わかんないこと言ってないで、早く進めて!」

八日蝉「ノリの悪いやつだな。まぁいいや。
『バルチック艦隊』は、当時世界屈指の戦力規模を有していて、その名を知らない国なんて無かった。その軍に真正面から挑んだのは、当時知名度0に等しかった、東郷平八郎元帥の率いる日本連合艦隊だった。誰もが勝敗の決まった戦いと思っていた戦いで、なんと連合艦隊は史上稀に見るほどの圧勝を勝ち取ったのだ。その際に、連合艦隊の旗艦を務め司令官である東郷元帥の搭乗した艦が、この一等戦艦<三笠>なのだ!旧ロシア領なんかへ行くと、<大和>とかよりもこっちの方が知られてたりする。これは別の話になるけど、旧ロシア植民地では、「ざま〜みろロシア!」の意味も込めて、記念に<ヘイハチロー・トーゴー>というビールが造られたりした。同時に、その巧みな操艦技術は世界中の海軍仕官の憧れともなったんだ・・・・・(うっとり)」

ナナ「へ〜、そ〜なんだ〜、知らなかった〜〜〜(投げやり)。・・・・・ん?それにしては有名じゃないよね、この戦艦」

八日蝉「・・・・・それは後々説明しよう。とてもやるせない気持ちになる」

ナナ「?」

八日蝉「さて、話を戻そうか。ではでは、この艦のスペック等について紹介するとしよう。何か聞きたいことある?」



− − − − − スペック、その他 − − − −



・イギリスの『ビッカース社』に発注され、1899年1月24日『バロー・イン・ファーネス造船所』で起工。

・1900年11月8日進水。1902年1月15日〜20日まで公試が行われ、3月1日サウサンプトンで日本海軍への引渡し式が行われる。

・3月13日、イギリス、プリマスを出港しスエズ運河を経由して5月18日、横須賀に到着。

・横須賀で整備後6月23日に出港し、7月17日本籍港である舞鶴に到着。



・速力:18ノット(時速33キロ)

・装備
主砲:40口径30センチ砲4門
副砲:40口径15センチ砲14門
補助砲:40口径7,6センチ砲20門
魚雷発射管4門(水線下に装備)
計38門

・防御力
圧倒的な火力の充実を図ると共に、装甲板にクルップ鋼を使用して当時の世界最高水準の防御力を実現。

・通信能力
当時の最新鋭の無線機(三六式無線機)を装備しており、その通信能力は日本海海戦時に非常に有効であった。

・初代艦長
早崎源吾大佐(この時はまだ東郷ではない)。

・建造費用
船体が88万ポンド、兵器が32万ポンド。


− − − − − − − − − − − − − −


ナナ「あれ?なんでイギリスで造られてんの?」

八日蝉「うむ。実にいい質問だ。なでなでしてや」

ナナ「私の半径1メートルに入ったりしたらコロシチャウヨ?(にこり)」

八日蝉「こわっ!
じ、実は当時の日本はまだロシアのバルチック艦隊は元より世界の最新鋭艦に匹敵するような戦艦を造る技術が確立していなかったのだ。そこで、造船技術にかけては当時世界一であった英国のビッカーズ社に、先の日清戦争で儲けた資金を惜しみなく投資して新鋭艦を建造することにしたのだ。旧ビッカーズ社のあった港には『MIKASA』という名前の通りがあるのだ。ちなみに今そこはトラファルガー級原子力潜水艦のドッグがあったりと結構物騒な感じとなっている。ここまで発展できたのも、三笠計画があったからと言えよう」

ナナ「おお〜〜〜(ぱちぱちぱち)」

八日蝉「アジアに足を伸ばしたい、ロシアの南下を絶対に防ぎたい、と思っていた世界最強のイギリスだが、当時は経済難となっていた。造船の優れたノウハウはあるが、造る金はない。ノウハウが失われてしまうことも怖いし、ロシアはどんどん南下している。どうしたものかと悩んでいたときに、ちょうどいいところに日清戦争でたっぷり賠償金を搾り取った大日本帝国から協力の要請が。イギリスにしてみれば、金はたんまりくれるし新しい装備やノウハウも試せるしアジアへの足がかりも出来る、とまさに一石三鳥な話だった。と、いうわけでイギリスはそんなに興味を示していなかった日本と『日英同盟』を締結し、日本をアジアにおけるパートナーにしたってわけ。勉強になった?」

ナナ「・・・伊藤博文内閣から戦前の鈴木貫太郎内閣まで、首相の名前全部言ってみて」

八日蝉「えっとねぇ・・・・・・・・・・ さぁて、続きだが」

ナナ「(だめじゃん)」

八日蝉「東郷平八郎元帥は、多くの優秀な部下にも恵まれていたんだ。その中には、なんと超能力者いたんだぞ」

ナナ「非科学的じゃない?」

八日蝉「でも、もしその超能力者がいなかったならば、バルチック艦隊は日本沿岸を砲撃するところだったんだぞ」

ナナ「どゆこと?」

八日蝉「秋山真之という海軍参謀がいたんだが、彼は夢で見たことが本当に起きるという受身的な未来予知能力を有していたらしい。そこで、彼には重大な選択が迫られることとなった。連合艦隊がバルチック艦隊を撃退する際、見過ごすことの出来ない二つの可能性があった。日本海から来るか、太平洋から来るか、だ」

ナナ「え?ロシアからなら、普通は日本海を通ってくるんじゃないの?」

八日蝉「確かに、日本海を通ればすぐに日本を攻撃できるが、なにせ狭いのだ。当時は大砲をとにかく撃ちまくるのが海戦だったから、少しでも固まらす離れていた方がよかった。その分、遠回りになるけど太平洋は思い切り広い陣形が取れる。どちらも可能性としては50%50%なわけだ。そこで、東郷元帥は秋山参謀に問うた。
『参謀。日本海、太平洋、どちらだね?』
『はっ!日本海です!』
『よし。進路確定、日本海へ向け出港っ!!』
てなわけ」

ナナ「って、そんなことでいいの!?」

八日蝉「いや、実際、秋山参謀はかなり頭がよかったことでも有名なんだ。日本海海戦の何ヶ月も前から、彼はシミュレーションを繰り返していたらしい。確かな自信に裏打ちされていたんだと思う」

ナナ「ずいぶん信用されてたんだね。あ、さっき『日本海海戦は海戦史上稀に見る圧勝』とかなんとか言ってたけど、具体的にはどんなだったの?」

八日蝉「お?またまたいい質問だ。お前の死亡フラグの件は考え直しといてやろう。さて、海戦の内容だが、」

ナナ「ちょ、ちょっと!?今の聞き捨てならないセリフは何!?死亡フラグ!?死ぬの私!?考え直して―――――っ!!」

八日蝉「いででででででででっ!!だから考え直すって言ってるだろ!?オクトパスホールドはやめろ―――――っ!!ていうかどうやって蝉にオクトパスホールドを!?(ぽき)あっ!?今絶対ぽきっていった!どこかの足が折れた!たくさんあってどれかわかんないけど絶対折れた――――――――――っ!!!」













零「俺の出番はこれだけか・・・・・・・次回に続くぞ」















ぼっきん!











「うぎゃぁああああぁぁ!」










「あ、あはは、蝉って変な方向にも足が曲がるんだ・・・・・」





















零「・・・・・いや、続かないかも」






TO BE CONTINUED!!













作者コメント>


尊敬する画龍点せー異様のキャラであり、お気に入りなキャラである<ノーテュエル>の名前を冠する艦ということで、
資料探しと下調べにかなぁり時間をとりましたが(防衛庁のサイトに行ったりetc・・・)、
その分すんごいのが出来上がっちゃいました(笑
(資料の為にと買った漫画『ジパング』が19巻まで揃ってしまいました・・・・・お、お金が・・・・・!!)

こんな戦艦があったら、きっと世界征服なんてできるんだろうなぁ・・・・・
っおおっと!!
実はホントにそんな感じで使っちゃたりして・・・・・!!

今回は絵本調にしてみたんですが、平仮名ばっかで逆に読みにくいですよねぇ・・・でもそれも『仕様』ということで!(爆

さて。物語も残り後僅かとなりました。

なんだか怖いお兄さんも登場したし(再爆
イメージはレクイエム様の無敵系キャラ<ウィズダム>だったんですが・・・似てないなぁ・・・・・(苦笑
ウィズダムさんから『理性』とか『ビジュアル』とか、いろいろ大切なものを抜いたらこうなった、と思ってくだされば(笑

ちなみに、<NOTHUELL>の兵装の通称名は『BURAME!』というマンガから貰ってきたのですが・・・・・
知ってる人がいるのかどうだか・・・・・。
OSWALTオズワルド、という名称だけは例外で、これは人名から取りました。
ケネディ大統領を暗殺した人の名前だそうです(米国に訴えられるかも・・・・・

補足説明では、なんだかテンションが上がっていましたが、あれは私ではないです。あくまで、八日蝉という人物(?)なのです。
私は、温厚で物静かで品のある引きこもりなのです。誤解の無いように!(←言ってる場合か

戦艦<三笠>、どうでしたでしょうか?最後がマヌケな艦なのですが、戦績にかけては大和よりも上、と言ってもいいくらいです。
全部書くと大変なことになってしまうので、前編と後編に分けました。
ああ、一度でいいから、実物を見に行ってみたいですねぇ・・・・・(実は本物がまだ横須賀にあるんですよ)



さぁてさて!
次回は、フィアとフィアーの心のふれあい、みたいなものを書こうと考えています。
ファンメイが心を開いていくのを参考にして、似て非なる感じにしたいと思ってます。戦闘はほとんどないです。残念!

では最後に、この小説を私の壊れたメールシステムの代わりに同盟に送ってくれ、
尚且つ、また修正にも協力してくれた
冬場でもTシャツ一枚で過ごす夢見る友人N氏に最大級の感謝を。

そして、今この小説を読んでくれている貴方にも超弩級の感謝を!!



<作者様サイト>
『NOTEUELL(←あれ?)』

◆とじる◆